韓国ドラマ『愛の不時着』はすべてが丁度「いい感じ」のファンタスティック・シチュエーション・ラブロマンス・コメディ💓1-9話感想【ほぼネタバレなし】
こんばんは～🎶
先週末、３連休なので何かドラマを観ないと勿体ない😫と言うことで、Netflixで『補佐官』『賢い医師生活』『刑務所のルールブック』『椿の花咲くころ』など気になるドラマのあらすじを観ながら、どれにしようか迷った挙句、徹子（黒柳の方）も外出自粛期間に観て面白かったって言ってたし、「鉄は熱いうちに打て」の同義語で「ドラマはホットなうちに観ろ」って言うし（ほんとか？ｗ）、取り敢えず、気になるんだから、１話だけ観てみよう、韓国ドラマは１話が面白くなければ観る必要はないんだから、、、と思って観始めたところ、気が付いたら３話まで観終わってました😅
今、９話まで見終わりましたが、今の所びっくりの１００点満点です❗❗
いや、凄い。
もっと内容が濃かった『トッケビ』『秘密の森』みたいなドラマで１００点てのはありましたが、割と軽めの『ラブコメ』でこの充実度はなかなか珍しいのではないでしょうか。
(このドラマを紹介する記事でよく出てくるこの画像のシーン。とっても良かったです✨)
ここで、あらすじを。
財閥令嬢で自らも社長を勤めるセリは自社の製品を試すためパラグライダーで飛行していた最中、竜巻に巻き込まれ３８度線を越え北朝鮮に不時着してしまう。木に引っ掛かかった状態で出逢ったのはその一帯を警備する部隊のリ中隊長。
韓国へ戻るためにリ中隊長たちから逃げたセリだったが、自分を信じ選んだ道は韓国ではなく北朝鮮へ戻る道だった。仕方なくリ中隊長たちの部隊に世話になるセリはなんとか韓国へ戻る方法を試みるが……。
(あらすじ作成byお先生)
さて、軽めって言ったけど、北朝鮮が舞台なのにどこが軽めなの？？って思う方もいらっしゃるでしょうが、これまで語った『梨泰院クラス』や『ペーパー・ハウス』の様に、ネットフリックス独占配信のドラマってやっぱりいい感じに重くて、いい感じに軽いみたいです。
と言うか、ほぼ重くない。なのでサクサク進めます😄
でも、北でしょ、、、と思っている方に、ここで２話で明かされるヒョンビン演じるリ中隊長の出自について少しだけネタバレを。
実はこのリ中隊長、朝鮮人民軍総政治局長（総参謀部と並び軍のトップ級の力を持つ）の次男で、長男が軍人を継いでくれたため、自分の夢であったピアニストになるために、高校卒業からスイスに留学していたのです。それが事故で兄が亡くなってしまったため、急遽帰国。家を継ぐために夢を諦め、また、たぶんですけど、兄の不審な死の原因を追究するために軍人になり、わざわざ地方に赴任している様なのです。
なので、財閥の娘である主人公セリと実は同じくらいの、国では上位１％の超富裕層で、しかも次男。スイスに留学と言う海外経験も豊富な、実は結構なお坊ちゃま。でも今は軍人の中隊長と言う上官の立場であり、兄の死のために温和な性格を隠していると言うか、失ってしまった（様に家族には見えるらしい）男なのです。
このリ中隊長がとにかく、いい感じに優しくて、優しくて、優しくて。。。素敵😢
最近のラブコメに出る男性の役って、シニカルだったり、ツンデレだったり、トラウマを持ってたりする、若干、変質気味な人が（外見は勿論カッコいいのでそのクセが魅力的に見える？？）多い気がするのですが、このリ中隊長って逆に今まで余りなかったタイプの様な気がします。
私、こんなに優しい男をドラマで観たのは初めてかも知れません（９話まで観たから余計感じるのかも知れませんが）。
優し過ぎて不幸なダメ男はいたかも知れませんが、なんせあの北朝鮮で金銭的、心理的、外見的余裕が十分にある人ですから、必然なのかも知れませんが、それでいて軍人なり？の堅さもあって、ほんといい感じに優しくて格好いいのですよねぇ。
実は私、ヒョンビンの作品を観るのは今回が初めてなのです💦
『シークレット・ガーデン』も、キム・ソナ好きなのに『私の名前はキム・サムスン』も観ていない（『シティ・ホール』派だから😅）。
私がK-POPとかを好きになった時に入隊しちゃったので、私にとってヒョンビンとは、「人気絶頂期でとうとう入隊するって話題の、しかも、芸能人なのに海兵隊に入ったスーパー運動能力と根性がある人」ってイメージで、映像には縁がなかったのです。
今回初めて顔をじっくり拝見しましたけど、これまたいい感じに甘くて、くど過ぎなくて、ちょっと控えめな感じすらあるんですよねぇ。
例えば、チョン・ウソンだとカッコいいんですけど、私にとってはちょっと甘いかな～って感じで、さらに個人的に思い入れがあるドラマ『アテナ』でのイ・ジアとの一件で「ちょっと残念で可哀想な人💧」の括りになってしまったので、『私の頭の中の消しゴム』で泣く！ってよりも、『アシュラ』（ベスト３に入る大好きな映画です❗❗）でギッタンギッタンにやられてる方が好きなんですよね💧
なので、前情報が何もないヒョンビンがまさにちょうど良かった！と言う奇跡的な出逢いなのです。あと、声が凄くいいですね！落ち着いた低めの声が役にとても合っている気がします。
『頭の中の消しゴム』が出たのでついでに言っちゃうと、この映画のヒロインがソン・イェジンで、『愛の不時着』のヒロインなのですが、私のイメージの彼女って、「涙涙」とか「どっちつかず」でそんなに好きってタイプではなかったのですが（ちなみに、ドラマ『サメ』の夫役のハ・ソクジンがヒョンビンの兄役でニアミス。）、『愛の不時着』のソン・イェジンは視聴者が笑える嫌味感とか、財閥の３きょうだいの末っ子で長女なのですが、実は実子ではないとか、強気なのにやっぱり不安で泣いちゃうとか、なかなか可愛げがあるのです🎵
で、今、ドラマの基本は北朝鮮の村が舞台なんですけど、私が大好きで２回も映画館で観てしまった映画『工作』（１９９２～９７年の南北朝鮮が舞台）の様に、整備されていない土の道には物乞いがずらっと並んでいて、角を曲がると腐乱した遺体がむき出しの状態で山積み。さらにはそこから物を取ったり、果てはそれを食べるために、、、なんて感じの状況では全然なく、戦後の日本の明るい雰囲気で、土の広場に小学校帰りの子供たちが何人もわーわー鬼ごっこみたいなのをして遊んでいて、お母さんが「ご飯だよ～」と迎えに来る感じ。ちょっと『三丁目の夕日』みたいな。
まぁ、それにたまに停電がある。でも、その停電すらファンタスティックだったりコメディを交えて表現しているので、笑っても大丈夫だし、感動しても大丈夫な様にちゃんと作ってあるのです。なのでソウルの江南に住んでバリバリ働いている財閥令嬢のヒロインが北朝鮮の村にいることが、いい感じにファンタスティック・シチュエーションなのです😄
ちなみにリ中隊長が住んでいる家は庭に韓国バラエティの『三食ごはん』の様な縁台や釜があって、ガスがないのでお湯を焚いて桶に入れてお風呂に入るスタイルなのですが、これまたいい感じに綺麗なタイル作りで洒落ていて、ベッドもあって寝室のファブリックも統一されてて、お皿や茶わんも綺麗なのですよねぇ✨
と、ここまで読んで、「でも政治信条が～」とか「国の資金調達が～」とか言う人はそもそもフィクションが楽しめない人だと思うので諦めるか、あとは、実際行ってみるとなんか違うインド映画を楽しむノリ？だと思っていただけるとアリでしょうか。違うか😅
あとあと、『工作』や『JSA』でも描かれていた様な、実は北の人の方が純粋なんじゃ？？と言う、これぞよく知らないが故のファンタジー「北朝鮮あるある」とか、軍人が主役なので、『太陽の末裔』であった様な「軍人ドラマあるある」の隊員の仲の良さや制服などのコスチューム関係、アクション的なものもとても楽しめます🎵当然、悪役も出てきます。それでいて、『太陽の末裔』で感じた様な、軍人と医者を結びつけるための強引なアクシデントに対する違和感💧みたいなものは全然感じないのでそこも満点の理由です😄
セリとリ中隊長の関係がどうなっていくかはお楽しみ🎵
あとは脇役もとても良い。と言うか好き❗
ヒョンビンともう一人重要な役でスンジュン（キム・ジョンヒョン）と言う男性が出てくるんですけど、最初、「すわ、井上芳雄か？！？！」って思ったくらい似てて、なんかいい感じにちょっと悪そうなこの人が詐欺師役なので、これまたいい感じにお喋りで、北の寡黙な人たちが言葉に出来ない様な良いことを言うんですよね。リ中隊長が割と寡黙なもんだから、対比が出来て面白いです😄ほんと彼には詐欺師なりの惹かれる魅力がある✨
私にとって、韓国ドラマにはよくあるこの二人目の男優ってとても重要で、寧ろこっち系の方が好きな場合が多いですが、このドラマはまずは主役の格好良さが絶対揺るがない❗❗上に、彼が主役を全然食わないレベルでこれまた「いい感じ」に味を加えているのです。
あと、もう一人の女性、ダン（ソ・ジヘ）が『陽暉楼』や『あぶない刑事』とか１９８０年代の浅野温子に似過ぎていて（私、世代じゃないのですがテレビオタクなのでこの頃のパーン✨としてる感じ彼女も好きで。。。）、じっくり顔を見てしまいます🎶
って、だいぶ長く書き過ぎてしまいましたので、この辺で💦
こんなに書いてもストーリーに触れたのは「あらすじ」だけでしたが、いかがでしたか？
あとこれ『梨泰院クラス』を観て面白いと思った男性にも是非、観て欲しいです❗そして感想を聞いてみたい作品です。
osenseitoosaitousama.hatenadiary.org
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と言う訳で、いい感じに面白い要素がいっぱい詰まった『愛の不時着』😄
是非、観てみてください🎵
最後にNetflixの公式HP貼っておきますね☺
