■とっくり語ろう！〜『外事警察』〜
お先生：みなさまこんにちは。
よく考えてみると、特定のドラマについて語るのは、『相棒』以外では久しぶり。
ていうか、新ドラマだと初めて？？
わたくし、始めに言っておきたいのですが、片岡礼子と中村綾って私の中では同じ
くくりなのね。
で、『相棒ＳＰ〜バベルの塔〜』の回に出てたのが中村綾ですが、
なぜかキャストロールに「片岡礼子」の名を見た気がして、それ以来、中村綾の名前も「片岡礼子」なの？と思っていたのです。
勿論、本物の片岡礼子とは違うとは思っていたんだけど、なんせドラマの世界では幻みたいな人なので、
単館系の映画をそんなに観ない私にとっては、片岡礼子＝（あまり知らないくせに何故か）好きなんだけど、
アイデンティティが私の中で確立されていない人って感じでした。
ちなみに、鈴木砂羽、夏川結衣も同じカテゴリに属します。この二人はすっかり有名ですが。
で、今回のＮＨＫの新ドラ『外事警察』に、この、本物の片岡礼子様がご出演！
すっかり嬉しくなって、おまけにドラマも大変面白かったので、今回、ここで語ることと相成りました。
さて、『外事警察』期待はしていたけど、本当に面白かったね。
麻生幾の本を原案としたこのドラマの脚本はその『相棒〜バベルの塔〜』の脚本家でもある古沢良太。
制作チームはあの『ハゲタカ』と一緒です。
出演者は渡部篤郎、石橋凌、北見敏之、遠藤賢一、余貴美子、尾野真千子、石田ゆり子と我々の好きな人たち
ばかりですなぁ。個人的には、この尾野真千子ってのが、良い意味で曲者だと思っております。
河瀬直美監督映画でもおなじみ。やはりこの人も結構好きです。片岡礼子と同じ匂いがする。
『クライマーズ・ハイ』にも出てたね。
お齋藤：どうも皆様こんにちは。
同じく期待していた新ドラマたち(アンタッチャブル、ROMES…)がばたばたと
(わたくしの中で)消えていくなか、やっぱりやってくれたよ国営放送！
(あ、無論国営と違うとは知ってますよ。念のため)
古沢さんは『相棒』や『キサラギ』のイメージからか、ややネタに走り気味にならないかと心配しておりましたが杞憂に終わりました。
確か『ハゲタカ』のときにどこかで見たんですが、あのチーム(ハゲタカ)の脚本に対するダメ出しは厳しいらしいから(脚本の林さんが色恋を混ぜたら、バッサリカット指導されたとか。
おかげで妙な色気が醸し出されたけど)もしかしたら愛嬌シーンは消されたのか？
片岡さんはわたくしは映画『ハッシュ！』の印象が強い。しかし、確かに砂羽さんと同じ括りですね。
先：橋口作品にはかなり出てるみたいね。で、片岡礼子様にばかり言及しすぎましたが、中身も良かったよねー。
新聞には尾行の際、何人もの公安が次々に入れ替わって追尾する手法がやけにリアルだったりで好感、みたいに
書いてあったけど、確かにあのシーンは公安好きな？『相棒』よりもらしかった。
あの印象が薄い人達が微妙に変装して別人ぽくみえるところも良かった。
しかし、一番濃い渡部は相変わらず渡部だったけど。今回もやはりトラウマ刑事だったね。
『ケイゾク』から離れられないのか、刑事がみんなトラウマ持ちなのか……。
齋：そういえば『ゴンゾウ』もトラウマが…。まあ刑事のトラウマは大事なスパイスってことで。
しかし石田ゆり子あまり出ていなかったけど２回めからキーパーソンで出るみたいね。
よく考えたら義弟のドラマか。(訓覇プロデューサーは妹ひかりの旦那)いや、マジでいい仕事する人だなぁ。
先：サラダひかりは朝ドラで嫌な役だったけど、旦那は頑張ってるのね。どうか嫁にも良い役を！
第一回目のゲストはトモロヲだったけど、さすが良かったね。あの今にも本当に自殺する、いや、やっぱできない！みたいな演技は『ハゲタカ』に出ても違和感ないだろう。
齋：そういえばエンケンも最近エンケンに振られがちな官僚役で出ていますな。
何だか映画『ハゲタカ』以来、エンケンったら社長とかエリート商社マンばっかり…でもないか。
パン屋やったりスナイパーやってた！いや、良かった〜このままエンケンが実業界役者になるかと思ったよ。
先：確かに、なんであんな硬い役ばかり？とも思うけど、何やってもエンケンはエンケン（いい意味で）ってことなんだよねぇ。要は。関係ないけど、エンケンみたいな悪人顔？が公安の現場捜査官だとバレバレだねぇ。
しかし、『相棒』でも『ケイゾク』でも結構、公安が取り上げられるけど、よく解らん存在だね。
この前一緒に観に行った『笑う警官』の影にも公安的なものが動いてた気がする。
しかし、なんとなく困ると話を公安に片付けさせてしまうのは良くないと思います。
その点、この話は公安以外の何ものでもないから、逃げようもない。じっくり描いて欲しいです。
齋：あ、皆様に老婆心ながらご注進申し上げます。
『笑う警官』、あれは大森南朋のプロモビデオとして観てください。おかしいなぁ、原作結構面白かったのに…
春樹も寄る年波なのか。閑話休題、まあ公安は警察内でも治外法権みたいな感じがするからなぁ。
事実ドラマ内でも異動した尾野さんが今までの同僚達としっくり来なくなっていたし。
しかし厭だな、オフレコで愚痴言っても翌日には知られているなんて。
先：まぁ、情報系は家族・友人・元職場の同僚には話せないことばかりだからねぇ。
仕事のこと以外なら？とも思うけど、プライベートなことを余り喋りすぎるものまた問題。
誰かに聞かれて、どこから付け入る隙を狙われるか判らない。ま、大変な仕事ですよ。
ダンナさんが麻取（麻薬取締官）の人が、近所から「お宅のご主人、どんなお仕事されてるの？
いつも、昼いるようだし、夜になると出掛けられて……飲食店かなんか？」と言われて、困ったって何の話だっけ？
齋：麻取だっけ？多分警察モノの２サスでよくあるネタな気も…。
ああ、今公式サイト見てきたら演出家の方がズバリ「これが公安ドラマだ」と銘打ってらっしゃいましたよ。
そして先に述べた訓覇さん、危険なドラマを目指すと。キャッチコピーといい、マジ、パねぇっす!!
先：ま、まだドラマも始まったばかりなので、まだ間に合います！
みなさん、今週から是非チェックしてみて下さいね〜。
