お先生：ども。お先生です。皆様お元気でしょうか？湿気の少ない心地よい風が吹
き抜ける神無月。食欲の秋、芸術の秋ですなぁ。
芸術祭関係で特に芝居の多いこの10月。
わたくしも歌舞伎に能に宝塚にと、この秋は忙しい日々を送っております。
イープラスのＨＰを日々チェックし、あれ行きたい！これ行きたい！と目ぼしい公
演が目白押しでしたが、そこで劇団☆新感線のプレオーダーが受付中だったのを見つ
け早速お齋藤さまを誘って申し込みました。
新感線、いつも行きたいと思っていたけど、なぜかいつもプレオーダーの時期には
気がつかなくて、一般発売は一瞬で売れると聞いていたので諦めていましたが、な
んと！プレオーダーでチケットが取れたのです！
お齋藤:皆様、こんにちは。そうです、丁度わたくしがニートで明日をも知れぬ身
だった頃にお先生からプレオーダーのお話をいただきまして。
まあ、俗に言うプラチナチケットだし、今回は我々の上川隆也に堺雅人、
あの早乙女太一くんという凄まじく豪華な客演陣だったものでよ
もや取れるとは…嬉しい誤算でしたわ。正直、こう言った有名劇団の舞台を生で観る
のが初めてでしたし(宝塚や新派、学生劇団はありましたが)新感線は何故か衛星放
送とかでも観たことがなかったので全く以てお初尽くしだったんですよねぇ。
先：私も。蜷川幸雄などは観に行ったことありますが、有名劇団、大人計画とか阿
佐谷スパイダースとか猫のホテル、花組芝居とか？、この手は衛星放送でもやりま
せんからテレビですら観たことがなかったわ（ナイロン１００℃やキャラメルボック
スはテレビで観たことあるけど）。ということで、態々仕事を休んでまで観に行っ
てきたのです。それにしても超満員！噂通りの熱気だったよねぇ。
齋:本当に。しかも早乙女くんファンか着物をお召しの奥様方がいるかと思えばゴス
ロリ衣装の娘さんがいたりようわからんだ…。わたくし達が行った日は丁度撮影が入
る日だったから入口とか余計混み混みだったんだろうなぁ。
先：大阪のテレビだったよねー。それはさておき、びっくりしたのはグッズの多
さ、充実さ。一公演のために、劇団ってあそこまで出来るの？日本一チケットが取
りにくい劇団だから？でも新感線は収入多くても、かなりの額を舞台に使ってるっ
て何かで読みましたが。そしてパンフレットが凄い！値段も高い！2300円です。結
局、帰りに買ったけど、家で読んでびっくり。雑誌「Ｃｕｔ」の大きさで、中は演
劇雑誌とも呼べる濃〜い内容で、中でも驚いたのは俳優一人一人の説明に、上川な
ら香川照之が、堺なら池田鉄洋、早乙女くんなら北村有起哉様と、今回の演目とは
関係ないのに、とても豪華なゲストコメント。新感線の人柄？団柄？なんだろう
ねぇ。
齋:本当、パンフレットというより写真集と言った感じでしたね。あれは買いでし
た。グッズだけでなく２階ロビーにシンボルたる仏像？が展示されていたけど(無論
写メ撮りました。)くすみ方とか正にどこぞの寺社仏閣に鎮座ましていてもおかしく
ない精巧さで…それが劇中特に出たわけじゃないんだもんなぁ。まあ、ポスターに使
い、グッズの金箔蒔絵シール(よく携帯とかに貼れるあれです)に使ったからよしと
されるのかしら。それから先に述べた撮影日故か演者の小ネタアドリヴ満載なとこ
も贅沢でしたわ♪よもや自分がタモリ以外でいいとも拍子(あの拍手)を打つとは…。
先：いや。逆でしょう。普通はテレビなどが入る日はアドリブなどはしないも
のよ。いつもあーなんだよ、きっと。しかし、橋本じゅん凄かったなぁ。あそこま
でとは。終始、有田哲平にそっくりだったけど、あんなに面白い人とは。田辺誠一
や西岡さんと同じ事務所なんだねぇ。でも、ああいう面白さが「新感線って面白
い、楽しい、また観たい！」ってことになるんだろうなあ。だって「一緒に新橋演舞場の想い出作」ったもん。
内容に関しては、個人的には、この前観た『赤い城 黒い砂』の終わり方にそっく
りだったので、「あー、こういう内容だと、やっぱこの終わり方かぁ」と思っ
て、感動！とか鳥肌たった！とかまったく思わなかったのに、こうやって感想書い
てると「あぁ、やっぱり面白かったんだなぁ」と思うことがエンタメ系劇団の素晴
らしさなんだろうな、と実感してますよ。13000円くらい払ってもまた観に行きたい
と思ってしまう。
齋:そうだね、何となく結末が読めても３時間30分目が離せなかっ
たもん。あと個人的に「堺雅人、大声出せるんだ…」と思いました。あと、なんてい
うか今回の役どころ見ていて『相棒』の小日向さんがちらついてしまった…。顔が似
てるせいだけじゃないよね？
先：20年後が楽しみだね。ちゃんと小日向になってるか。
個人的には大好きな上川・堺・そして早乙女太一くんを観られたことは本当に良
かった！やっぱり皆「舞台の人なんだなぁ」と思ったわ。上川が独房にいるときの
演技、特に声が一瞬本人かどうか判らないくらいで、引くくらい凄かったし、堺雅
人のあの高くてよく通る声が、舞台だとこんな感じなんだー、とポワーンとなりま
した。勿論、笑みを浮かべながら人を斬る！ってコンセプトは満点以上です！殺陣
も良かった。しかし、特筆すべきはやはり早乙女太一くんだよなー！
齋:そうそう！わたくし不勉強なもので早乙女くん=女形、あと素の少年のときくら
いしか予備知識がなかったんだけど、最初にやはり女形姿で出た後はずっと武芸者
姿で稲森いずみを守っていて凄く格好よかった！まだ18歳なのにあの凄みは芸歴と
天賦の為せる技なのかしらね。しかし全編を通して皆が皆斬って斬って斬りまくっ
てたなぁ。上川さんは時代劇で観ていたけど堺さんの殺陣があんなにキレがあるな
んて。お先生も仰るように三悪人(橋本じゅん、粟根まこと、山内圭哉トリオを勝手
に命名)はボケもシリアスもきっちりおとしてたし、高田聖子さんの芸達者ぶりもま
ざまざと見せつけられましたわ！
先：早乙女くんは女形に弱い私としては本当に惚れていたけど、あの舞い跳ぶよう
な殺陣はなんだろう。あの殺陣をずっと見ていたいってくらい素敵だった。勿論才
能もあるけど、物心つく前から鍛錬するってのはこんなに素晴らしいことなんだと
感動すら覚えたよ。勢いで新春公演のプレオーダー申し込んじゃったよね！高田聖
子は『やんちゃくれ』以来のファンですが、さすが自分の巣だと水を得た魚でした
なぁ。あれに古田新太が加わったらどうなっちゃうんだろう。あとは橋本じゅ
ん、本当に好きかも。稲森さんも綺麗で、舞台の上でもなかなか良かったよねぇ。
齋:ね。あんなに表現力あるとは思わなかった。最初のか弱い娘時代と統べる者に
なってからがきちんと演じわけられているように見えましたよ。しかしプレオー
ダーのときは全く話がわからず(タイトル、日程、出演者のみわかっていた)お先生
と直感を信じ青田買いして本当によかった！
先：ネットの演劇ライフでは口コミ評価もＮＯ，１。
やはり今回もプレミアムチケットだったねぇ。
次回公演は来春の『薔薇とサムライ』。古田新太と天海祐希主演。
演劇界のプリンス・浦井健治くんが新感線にどう絡むのか楽しみだ。
『ＧｏｅｍｏｎＲｏｃｋ ＯｖｅｒＤｒｉｖｅ』というサブタイトルから、
『五右衛門ロック』を踏襲しているのか？あ、ちなみに、私は11月にある、
『五右衛門ロック』のゲキシネ観に行きます！
2月には『蜉蝣峠』もやるよ！てか、これだけ書けば新感線に嵌った、
って言わざるを得ないよねぇ。。。
齋:嵌まりも嵌まり、激嵌まりでしょう！わたくしは皆で作った思い出を所有しよう
とまずは今回のDVDが出たらソッコー買おうと決めてますわ。あと、映画でしか観て
いない『阿修羅城の瞳』、舞台版も観たいわ。
先：おおー、ＤＶＤ買うのか。お齋藤さま、それは『ハゲタカ』以来の嵌りようだ
ねぇ。結局、早乙女君の新春公演のチケットはプレオーダーで手に入らなかったけ
ど、新感線共々これからも公演情報は大いに拾っていきたいね！
齋:ええ！俄演劇ファンですが今後は新感線含めどしどし舞台観に行こうっと！では
皆様、またプラチナに遭遇できるようにちょっくら蛮神教に帰依してまいりま〜す。
ご清聴、ありがとうございました。
