春の嵐〜花も団子も喰いたきゃ、ここに来な!〜劇団☆新感線『薔薇とサムライ』 at 赤坂ACTシアター


さぁーて、お立会い!!
寄って行きねぇ、観て行きねぇ。
桜も吹雪く赤坂に
浜の真砂を巻き上げて
上京せしは新感線。
さて、内容はと云いますと、一本独鈷の五右衛門が
大海原の白波越えて、辿り着いたは地中海。
その盗人の心を捕らえしは、片眼を隠した女海賊。
悪漢蔓延る小国で
権力巡って大騒動。
百花繚乱、丁々発止、あっと云う間の三時間!
花も団子も喰いたけりゃ、赤坂行って芝居観なきゃあ損だぜ!


てなことで、お先生です。
蛮幽鬼』から半年。
その間に『GOEMON ROCK』と『蜉蝣峠』をゲキシネで観劇。
その至高のエンタメ性に、すっかり新感線に虜なお先生でございます。
そして、とうとうやってきました!新作『薔薇とサムライ』!!
なんとかチケットを入手して、お斎藤さまと行って参りました、赤坂ACTシアター
いんや〜〜〜〜、今回も凄かったねぇ!
毎度、毎度、なんであんなに面白い舞台が作れるのか!
ねぇ、お斎藤さま。


お齋藤:えぇ、実は初赤坂サカスでもあったお齋藤でございます。今回は新感線の真
骨頂ともいえる作品を観させていただきましたがやはり凄かったっすね!
しかも客演も天海祐希浦井健治とまた豪華なこと。正直、天海さんの舞台は観た
ことはなかったのですが本当にいるだけで華があるのね!
お先生からお聞きした逸話(宝塚の面接で入室した直後に試験官「あなたを生んでく
れたお母さんにありがとうと言いたい」と言わしめたというアレ)に納得!そして全
くのお初だった浦井健治くん、もうあのフィルター越しでなければ君を見られな
い…。


先:私は東宝『エイリザベート』のルドルフ役をどうしても浦井君で観たかったの
で、指定して観に行ったんだけど、さすがの『白王子!』って感じで、歌の透明感
とか純白さとか凄かったですよ!だから今回どうなるかと思っていたら、新感線
ファンなだけあって、見事その「王子キャラ」を活かした、凄まじい役作りでし
た。でも、今後、大丈夫かちょっと心配。でも益々好きになったことには違いない!
そして、麗しの天海祐希様!!同じ人間とは思えない。。。私は宝塚時代を知らな
かったので、純粋な女優・天海のファンなんだけど、下町生まれのちゃきちゃきし
た人って云う素の性格も十分理解してるのに、あの圧巻の美しさ。まさに女優にな
るために生まれてきた。そして、舞台は久しぶりだけど、やっぱりエンタメ系の舞
台で特に映える人だなーと思った。シリアス系もいいし、ドラマも格好いいんだけ
ど、やっぱり面白さ、格好良さ、スタイルが抜群だよね。コスプレも素晴らしかっ
たし、本当に観られて感涙だよ。


齋:あのコスプレは素敵だった!天海さんだからあえての「オスカル風」とか「ジャ
ンヌ・ダルク風」とかだったのよねぇ。海賊も貴婦人も次々と着こなしていく
し。コスプレと言えば相変わらず橋本じゅんさんの面白さ…ダメよ、ありゃ。ズルす
ぎ。


先:天海がヅカ時代にやったのはアンドレだけど、今回のようにブロンドの長髪で
赤い軍服も素敵だったー。どうせなら、スターブーツ(太ももくらいまでの長
さ)を履いて欲しかったですよ。ジャンヌは、チラシみたいに甲冑付けて欲しかっ
たなぁ。。。
そして、じゅんさん。毎回、右近さんとじゅんさんは特に好きだけど、じゅんさん
のコスプレ??、ありゃ反則だわ〜。ネタバレ出来ないので詳しく言えない
ねぇ!でも、お齋藤さまは『GOEMON ROCK』観てないじゃない?あれの右近さんと
じゅんさんも最高だったのよ!今回、演劇ライフのレビューを読んで、星が足りな
かった人は「『GOEMON ROCK』の方が面白かった」って言ってる人がそれなりにい
たけど、まぁ、今まで観た4つの中では、確かに1番面白いけど、今回も必然の面白
さだったので比べずに観て下さい。
それにしても、一度、素顔のじゅんさんの舞台が観たいなぁ。『ファニーガー
ル』観れば良かったかなぁ。写真で観ても同一人物であることがしっくりきません。


齋:そうなんです、お先生にお薦めいただいていたのですが結局『GOEMON ROCK』を
未見のまま臨んでしまいまして。いや、しかし本当に格好いいね!会場のつくりも
あって劇伴の生バンド演奏がダイレクトに響いてくるのなんの。ヴォーカルのシャ
ウトもきちんと話の中で取り上げられるしね。というか、何より古田新太!あの人
も本当すごい!!「舞台の新太は格好よすぎる」と聞いたことがあるけど、芸達者す
ぎるよ〜。


先:五右衛門は古田新太だった?って思うくらい、ナチュラルに格好良かった。新
橋演舞場とか新宿コマに比べれば、ハコは小さいくてどうかなーとは思ったけ
ど、セリも盆もない舞台でLED使ったり、人力でなんとか切り抜けたね。ツイン
ボーカルも贅沢だった。演劇ライフのレビューで「音が大きすぎて煩い」ってのも
幾つかあったけど、新感線はあれくらいでしょう。なんか今更、音響普通にされて
もねぇ。まぁ、演舞場なんかに比べれば確かに音は良くなかったけど。
あと、今回、早乙女君や森山未来みたいな剣舞系の殺陣をやるゲストがいなかった
のは個人的には残念。でも、シュバリエみたいな格好の川原さんや、前田さんの殺
陣はやっぱり格好良かった!!なんであんな凄い人達がたくさんいるんだろう
ね。あ、高田聖子さまも今回は芝居をがっつり観られたね。


齋:高田さんのコスプレも盛りだくさんだったわね。あとその姪役の神田沙也加、舞
台に行ったのは知っていたけどキャラに合っていてよかったね。今回ヒロインの天
海さんが男前だったからここで可愛さが補われていたような。お先生もおっしゃっ
ていたけど、本当に声がお母さんそっくりだったね〜。そして個人的には五右衛門
のストーカー・豹之進役の山本太郎に感心。流石ダンス甲子園出身、踊れるよね!


先:新聞の劇評かなんかに「山本太郎の歌が予想以上に良かった」とか書いてあったので、期待していたけど、本当に声も良く、歌も上手かった。ダンスも出来るし、意外と舞台向いてるかもね。
神田沙也加も良かったよ。あとは、テレビで観ていても好きだった、藤木孝さま!あの、片方の顔をひきつらせた笑い!うわーそのまま!格好いい!

齋:『蛮幽鬼』もそうだったけど、悪役が魅力的なんだよねぇ。今回も本当食えない役で。いやしかしラスト近くで天海さんに投げ掛けた一言、含蓄と色気を感じましたよ。できるならもう1度が観たいぞ!


先:私はあの台詞、ラーカムはちょっとアンヌに惚れているんだろうな、と思いました。
藤木さん、やっぱり色気があるから、アンヌの女王としての才覚だけでなく、なんか
色恋も少々感じてしまうのです。
ゲキシネやってくれたら、もう一度観よう!


という訳で、東京公演は18日で終わってしまいますが、
まだ4月27日からは大阪公演があります!
http://www.bara-samu.com/
頑張ればまだチケットが手に入るかも知れないので
是非観に行って下さいまーし!