2009年1月期新ドラマ徒然感想記


みなさま、新年明けましておめでとうございます!
って遅っ!!
ボーっとしてたら、1月ももう終わり。
今月スタートした新ドラマも3回目の放送を迎えております。
今回も1回目からきちんと逃さずに観ているドラマ。
1回目の放送途中で挫折したドラマ。まぁ、色々あります。
ということで、それぞれ観たドラマの感想をサクッと述べていきたいと存じます。


『ヴォイス』
お齋藤さま:1回目はまあ最後まで観ました。
しかし2回目は最初からかったるくてパスしちゃいましたよ。
まぁネタが他のドラマで既出というのを譲ったとしてもさ。
まだ実習中の学生が何故毎回遺族の元に行かねばならぬのか。
いや、それがテーマだから仕方ないんだけど
例えば時任先生がやるんならまだわかるの。
それか瑛太さんが「俺聞こえたんだ」と
モップガールばりに死者の念を感じたとしてもいい。
だけどゼミで傍観(責任者は教授だからゼミ生はあえてこう言うけど)
の学生が「真相」を伝えに来ても…。
変な例えですが法学部の学生が遺族の家に来て
「ゼミで傍聴した裁判を調べています」
「この証拠は〜なので××だったんです」ってやるのと同じ。
ドラマであることを考慮しても多分まだ学生がやることで余計変な感じなのよ。
話が長くなったけど、まあ矢田さんの近況も観られたので安心してやりすぎコージーを観ていこうと思います。


お先生:そうだねぇ。私は3回目から観るのを止めました。
まぁ、今回『ガリレオ』辺りを引きずった、科学推理物が多いので、
ネタ以外でどれだけ楽しめるか?ってのが判断基準だったんだけど、
なんとなーく生徒に感情移入できないので、観る気が失せてしまいましたよ。
前回も言いましたが、これなら『きらきらひかる』の方が数段良い出来です。
警察のの連携も上手くいってたし。



『トライアングル』
先:北大路さんはHPには警察幹部としか書いてなかったんだけど、
ノンキャリの警察幹部って一体どのレベル?
あの雰囲気は、叩き上げで出世できる限界の捜査一課長よりも上でしょ。
本部長って感じでもないし。
カーテン付きのセンチュリーって警察庁長官の貫禄だよね。
で、あの『華麗なる一族』ばりの家の凄さはなんなん
でしょう?妻の実家がお金持ち?


齋:私も北大路のたたきあげは意味が違うと思った。
あれじゃ実力で出世したんじゃなく金で出世したみたいよね。
で、堺雅人と小日向氏がダブるから小日向はキャラづけされているの?
あれじゃスキャンダルの刑事さんが延長しているように見えます。
あと、金田一でも思ったけど稲垣にはコメディテイストのミステリの方が似合うと思う。
(昨日も金田一でなければ何も言いませんが)
あ、今回ヒロインの女友達スロットは姉・実和子が登板でしたな。

先:猫背椿で良かったのに。しかーし、驚いたのは、同窓会の幹事が仁左衛門さん
の娘・汐風ピーだったこと!
あの馴れ馴れしさは、江口(郷田)と学生時代付き合ってました、の雰囲気でした。
それにしても、谷原の大事なカールに白髪を見つけてしまいました。苦労してるんだね。家庭で。


齋:大事なカール!確かに。
あの上原ひろみ作のテーマ曲が携帯の着信音に合うな、と思った。
それから末広さん一時は声ガラガラで清純派には戻れないと思っていたが、
何もなかったみたいに戻ったね。
同窓会で江口を見たときの驚愕の表情はちとやり過ぎだったけどいやはや。
二話で怪しい人も出たり過去の色々が提示されてきていよいよ、って感じでした。
それで、堺雅人の秘書に眞島さんが出ていることで、今後リアルタイム視聴しようと決意しました。


先:おー!眞島さん。最近私たちのアンテナによく引っかかるわね。
あの目の細さ、たまりません。



メイちゃんの執事
齋:全く1秒も観ていませんが、たぶんこれからも観ない予定。しかしポスターがツ
ケメンパラダイスを踏襲しているのね。


先:先週、じっくり観てしまいました。
執事役で私が『シバトラ』で良いと思っていた人が出ていた!
シバトラ』からは他のドラマでもう一人観たなぁ。
あの時の生徒役はみんな良かったので活躍して欲しいです。
で、『メイちゃん』ですが、筋は予想通り。
唯一予想外だったのは水嶋ヒロのあのバリトン?(て程ではないか)ヴォイス。
おー、演技してんじゃん!って上から目線で思いました。



神の雫
齋:こちらも全く観ず。食指が動かないんだもん、仕方ないわ。


先:ちらりとも観ていません。なんだかねぇ……。



『キイナ―不可能犯罪捜査官ー』
齋:実は特命リサーチも仰天ニュースもよく観ていたので結構不思議ネタはかなり
知っています、わたくし。しかしオープニング=トリック、キイナのキャラ=ケイゾ
ク柴田と似た感じが。そういや小池栄子ケイゾクで紗理奈がやっていたポジション?
…ここまでやるなら何故堤幸彦に頼まなかったのか?ま、録画して観ていきます。
だって相棒の後に観るほどじゃないですから。


先:うーん、私も不思議ネタ好きなので、『アンビリバボー』もよく観ています。
血液検査の話は確かこっちでやったような気がする。
正月にやった永作主演の刑事ドラマもそうだけど、特殊能力系不思議ちゃん女刑
事が主役ってのは、ホントみんな好きね。
大抵、相方はズッコケ男刑事でさ。今回の平岡もキャリアではあるが、全然捜査員らしい捜査してなかったし。
あ、あと、キイナの「速読コピー始めます!」てのは『働きマン』の「男スイッチ入ります!」ってのに似てましたが。。。



ありふれた奇跡
先:今期の大爆弾はこれ!とにかく凄い。
初回、たまたま始まってしまい、あー自殺を止めるのどんな感じなのかな?という
興味からチラッと観始めて、結局最後まで観てしまったのは
随所に繰り広げられる不思議台詞の数々が引っかかってのことでしょう。
だって、家族全員が「ピッツァ」「ピッツァ」(注:PIZAAのことです。)
ってサンドウィッチマンのコントかと思いましたもん。
八千草さんにまで「ピッツァ」って…。
とにかく、出演者の殆どが山田太一語に慣れてない。
宝塚作品で云うと、正塚先生の作品のような、
「ふーん。そうか…」「うん。…そう。でも…」「えっ?なに?」みたいな、
余白がある日常会話で繰り広げられる難しい脚本だけど
しかし、日常会話ほど、ドラマにして違和感のあるものはない。
唯一しっくり来てたのが警官役の塩見さん。
ということで、お齋藤さまにゴリ押しして観てもらった感想が以下。


齋:聞きしに勝る素晴らしさです。
加瀬、初めてちゃんと演技見たけど山田メソッドのせいで棒きれに見えるのかしら?
あ、でも杜夫のお陰で金縛り解けたみたい。
それにひきかえ公園では普通だった仲間さんがおうちに入った途端違う魔法に…。
今期『銭ゲバ』は胸がムカムカし『トライアングル』は稲垣でカチンとし
『異常なし』と『ヴォイス』は間伸びして眠くなったけど、
『奇跡』を観て、いや聞いて息苦しいのは演劇に慣れない人間だからでしょうか。
洋画吹き替えは何ともないのに。
太一ドラマってふぞろいしか知らないけど
このドラマもサザンみたいに気分が高揚する主題歌にしたほうがメリハリ効いてよいと思う。


先:ね、すごいでしょ?陣内、あんなに酔っ払いの演技下手だったっけ?
演技力も何もないこの状態。太一の力量を痛感するわぁ。
最近眠たいドラマばかりだったから、これくらいの破壊力必要かもね。
しかし、まぁ、5分くらいは真剣に観ちゃうシーンあるんですよ。
一番しっくりくる塩見さんが出てこないのが残念です。
「しっくり」ってこういうのを言うんです!って良い見本だったのに。
しかしサザン同意。私、風呂の中でエリー歌ってから観たもん。
ついでにオープニングで林檎投げちゃう?
それにしても能面松重さんは怖い。
ということで、10時からのドラマ、ある意味やる気を持って観るのはこれだけ?


齋:主役二人と同世代のせいか何だか二人の科白まわしに違和感が…。
しかも空気に馴染めている演者とそうでない演者がいるような。
…と、偉そうなことを言ってみましたよ。



ラブシャッフル
齋:えっと…あのマンション、日本ですよね?このご時勢なのにバブルの香りがキツ
いのはフォークダンスにエントリーされているのが俗にいう勝ち組だけだから?そ
れとも「暗いご時勢、絵空事はきらびやかにいこう」という優しさ?
…さすが脚本界のリチャード・ギア、余計なことは考えさせずレンアイにのみ注視させてくださる
のですね!決して先生のグループ恋愛がバブルで止まっているわけじゃないですよね!!


先:今回、心が躍るようなドラマがまったくないわ!と思い、
初回を見逃したこのドラマ、先週しっかり観てみました。
うーん、なんか玉木さんとか松田さんとか勘違いなのか演技が上手いような気がしてきました。
まぁ、確かに現実離れしてるけど、他のドラマではテンション上がらないので、
金曜に家にいたら観てみようと思います。




歌のおにいさん
齋:すみません、まだ1度も観ていない…。今週こそは起きてみます。


先:一度も観ていませんが、なんか面白いらしい。何がっていうと、
「おコゲですよ」のメンバー(あ、TEAM NACSね)戸次重幸扮する
歌のお兄さんが超暴君で面白い!と評判、だそうです。
それは観たいので、今度トライしてみます。



銭ゲバ
齋:いやぁ、後味もなにも観ていて具合が悪くなってしまったので初回途中で観る
のを止めてしまいました。最近色々と気分が塞ぎがちなわたくしにはきっと精神衛生上よろしくない、と判断しましたので観ないことにします。
しかし裏の土ワイの方が精神衛生にいいっていうのもねぇ…。


先:暗すぎて、死ぬかと思った。
ていうか第一回目にして二人も殺してるんですけど。
映画の主演は唐十郎だそうで、本来は目の傷は先天的なものだそう。
しかし、この後、放火も強姦もするそうで、もう観ませんよ。
気になったのはエンドロール?デジタルテレビの番組説明に、岡田恵和が「原作脚本」とありましたが、原作はジョージ秋山なのでは?
お齋藤さまに進言したところ、「『もうあの番組は岡田が作ったことでいいや』ってことなのでは?」との返答が。
あぁ、『セクシーボイス アンド ロボ』と『おせん』を思い出しました……。



本日も晴れ。異状なし
齋:これもあれだけ宣言しつつ2回めは観ていないです。
まず初回、船で島に向かう坂口さんがいきなり沖縄な歌を謡い始めたときから
どうしようとは思い始めたんですが…
「他所から来た者が地域で生きる」ということがテーマみたいですよ。
しかし松下さんの背の高さにびっくり。
坂口さんと並んであまり変わらないんだもん、流石元モデル!


先:松下さんは年末のレコード大賞でも可哀想なくらい一人、飛び出ていました。
だって、まちゃあき&上戸&安住アナだもん。それも、髪は日本髪みたいなキノコ頭だったから、余計身長上乗せ。
私は前言通り、まったく観る気がおきません。



番外編
妄想姉妹
先:私が新聞で見つけた番組。
我らの『文学と云うこと』のエロ版だそうです。


齋:妄想姉妹を観終えたけど、あまりの凄さにビビりましたわ。
最初に「藤尾」と呼ばれていたのでワクワクしていたけどやはり来週は我らが虞美人草なのね。
もう、本当にすごいから。


先:観た!!無駄にすごかった。しかし吉瀬美智子だから良かったが。
あれでみだれ髪終わりー?
いや、与謝野晶子がエロだとは分かったが。
虞美人もあそこまでやられるのか。
意図がよく分かりません。最後には久作まであったよ。。。


齋:そうなんだよね。妄想部分だけ抜き出してDVD発売したらランク王国制圧できそう。
ちなみにラインナップは他に「風たちぬ」「智恵子抄」と、
鏡花・一葉・乱歩・太宰・芥川の全集の一部がありました。
あ、「美徳のよろめき」か。
うーん、あの感じなら「陰獣」や「人間椅子」も辞さないわね。
「屋根裏」も捨て難いが。不明は鴎外か川端と予想。


先:ということで、恥ずかしながらHPを観て、
すべてのライナップチェックして参りましたよ!


第一話『みだれ髪』与謝野晶子
第二話『虞美人草夏目漱石
第三話『風立ちぬ堀辰雄
第四話『外科室』泉鏡花
第五話『智恵子抄高村光太郎
第六話『白痴』坂口安吾
第七話『お勢登場』江戸川乱歩
第八話『女生徒』太宰治
第九話『にごりえ樋口一葉
第十話『藪の中』芥川龍之介
第十一話『瓶詰地獄』夢野久作


先:で、どうですか?このラインナップ。
『外科室』は大好きな短編なので、あま
りエロエロしないで欲しいです。
あれは究極のプラトニックだし。
だから妄想し放題ってのも分かるけどさ。
あと個人的に苦手な女三部作?とも呼べる
『みだれ髪』『智恵子抄』』『にごりえ』ってのが、出たかぁって感じです。
『みだれ髪』が「あれ」だったからねぇ。どうなるやら。
でも、この手の好きな人は本当に好きだよねぇ。
楽しみにしていた乱歩と久作は『お勢登場』と『瓶詰地獄』か。
どちらも膨大な量の作品から選んだのがこの作品。
同じきものでは、『屋根裏』よりもやりがいあるのかな。
『瓶詰』は、お兄様と…てことなんでしょうか?
そこが面白いって訳ではないんだけど。


齋:なにせ『虞美人草』の藤尾さんをあんな具合にするくらいだもんな…。
乱歩や夢野久作、三島なんかはすごく「待ってました!」な物件なんですが、
風立ちぬ』、どうするつもりか。
『女生徒』と並んでロリ方面にいくつもりか?
うぅ…おそらく堀役が眞島さんなんだよなぁ。
どうしよう、冷静に観られるかしら。
『白痴』と『藪の中』は、手塚眞の『白痴』と、
豊川悦司が多襄丸を演じた『MISTY』で既にそういう映像化が為された気がします。


先:そうだねぇ。あれらも無駄に脱いでいた気が。
『藪の中』もアレンジした作品が多すぎて原作読んでみると勘違いしてるところもみんな多いと思うので、ちゃんとやって欲しいけど、
前2回の内容を観ると、そういう希望とは明らかにかけ離れてるから、期待しない方がいいかな。
あ!あと前回の『虞美人草』、藤尾は時計を捨てられて、
狂ちゃった映像の後、自殺したって言ってたけど、藤尾は憤死ですからね!
宗近君に時計を投げ捨てられ、「ボクは時計が欲しい訳じゃない」云々と言われ、
呆然として顔の筋肉が動かなくなって、手足が硬くなって、
石像のように椅子を蹴返して、倒れたんですから!そのまま逝っちゃったんですよ。


齋:そう!藤尾さんはわたくしの中の二大憤死(何だそりゃ)のうちの一つなの
に。(もう一つは史上の「カノッサの屈辱」)あれじゃあ単なるヒステリックな女性よね。
以前NHKBSの番組で島田雅彦先生や岩井志麻子が藤尾の死の謎をディスカッ
ションしていたのを観ましたが、あそこでも「でも自殺じゃないからね〜」
と念押しされるくらい重大な差異なのに。
まあ、あのドラマ内の二女藤尾さんにしたら名前に対する良くないイメージは変わりないのかも知れないですけど。


先:自殺だったらことは簡単に済んでいましたよ。
そこを憤死にしたから、漱石してやったり、なのにね。
ま、お互い観るとは思うので、それなりに楽しみましょう。


ということで、またも、想像以上に長くなってしまいました。
読んでくださった方、まことに有難うございます。
今年もどうぞ宜しく、ご贔屓に〜。