とうとう来たぜ!!映画『相棒』〜みんなより先に観て来てしまいました篇〜

※ネタバレ多々あり。すいません……。




麗らかな春の午後、みなさま如何お過ごしでしょうか?
と言っても、今日なんて日差しが強くて背中が焼けそうでした。
さて、5月1日から我らが『相棒』の映画版が公開されます。
それに先駆けまして、ひょんなことから映画を目にすることが出来ましたので
ここに感想を記してしまおう!ということに相なりました。
んじゃ、張り切って行きましょ〜う!


お先生:さて、一般公開に先駆けて、
私たち『相棒―映画版―』観ちゃったわね。
少々緊張した状況下でしたけど、始まってしまえば、そこは我らの『相棒』。
面白いストーリーにぐいぐい引き込まれて、
あっという間に2時間経ってしまいました。
お齋藤さまは如何でした?


お齋藤:皆様、こんにちは。
お先生のお陰で公開に先んじて観覧する僥倖に恵まれました。
有り難や、有り難や…。
さて、今回は映画版についての予備知識を持たずに行ったもので、
本当に次の展開が全く読めずに丸々楽しめましたわ。
しかも、TVとは違ってCMで中断されることもなかったので、
密度の濃さはいつも以上!
ただ、準レギュラー・準々レギュラーを出すために
ちょっと無理した感じも否めなくはなかったですな。


先:う〜ん。確かにそうかも。
警察内部が絡んでこないと小野田さんも大河内さんも出てこないし、
院内記者の鹿手袋さんまで登場だもねぇ。
その他、片山議員と瀬戸内元法務大臣に武藤弁護士。
ヒロコママとはるな愛もちょいと出演。それに友情出演のあの方などなど。
本当によくぞここまで総出演させたな、と感心しました。
あとは、これはドラマ版『相棒』の時からこだわりなんだけど、
私も一切ストーリーを知らずに観たので、
密度の濃さをめいっぱい堪能いたしました。
でもさ、苦言もあるにはあるのよね。


齋:苦言、というかただでさえおなじみキャストを詰め込んだ上に、
ゲスト達も多かったのでちょっと人物描写が消化不良な感じがあったかな。
たとえば、いつもの相棒だったら犯人が捕まっても、
その犯罪に至る経緯を回想シーンで克明に描写していたように思うけど、
何か違う方向の回想シーンに終始していたような。
(ネタバレ過ぎるので詳しくは書けないけど)


先:でも、あれだって一応、犯人が犯罪に至る経緯が回想されてるんじゃないの?
敢えて私が苦言を呈するなら、「犯罪理由にその事件を持ってくるのかぁ……」と。
色々な意味でカタルシス感じなかったな。そこが不満。
大事件を起こしたり、刑事を被弾させたりする
無理やり感の強い映画版『踊る大捜査線』のなんかよりは、
ストーリー作りも脚本も素晴らしいんだけど、
スペシャル版の「裁判員制度」を用いた話の方が
ずっとレベルが高かったと思います。
まぁ、映画には地味なんだと思うけど。
チェスのシーンなどを観ると、
『相棒』ファンてのはこういうところで興奮するんだから
無理にストーリーを大きく拡げることはないのに、と思います。
映画化にあたって、そこが心配だったので、
「やはりそうなったかぁ」と思いました。
お金を払って観に来て貰うってのは大変だね。


齋:そうそう、わたくし、チェスについても殆ど知らなかったから、
その知識があればもっと楽しめたかも。
「ふーん。ほほぅ、なるほどー」と感心するだけだったから、
何だか悔しいわ。(面白かったけど)
そういえば「裁判員制度」のときに出演し、「すわ映画版のキーパーソン?!」
と勝手に予想していた石橋凌、結局Season6の最終回で去ってしまい、
映画版にはまったく出ませんでしたね。
個人的には、『踊る』ってフジの“お台場フィーチャーキャンペーン”の一環だった
と個人的に思っているのね。
(都市博予定跡地、“青島”、レインボーブリッジ…)
だから会社としてもヒットしたドラマってだけではなく、
広告的な意味合いですんなり映画化出来た気がするの。
翻って、「テレビ朝日開局50周年記念事業」の重責を背負わされてしまった『相棒』。
TUSUTAYAでとんでもな試写会を催すくらい集客に気合いを入れたのでしょう。


先:あれ、痛々しかったねぇ。キャッチフレーズ何だったっけ?
ということで探してきました。


女子高生・女子大学生限定試写会決定!
35組105名様(3名1組)
右京と薫のダンディズムに酔いしれよう!

「相棒って何?」「相棒って流行ってんの?」
流行ってるんです!
ドラマで大人気の「相棒」がとうとう映画化!
流行に敏感な女子高生、女子大生だけに、
警視庁特命係の2人・右京と薫のコンビを演じる水谷豊・寺脇康文のダンディな魅力に
いち早く気づくことのできる限定試写会を開催!
しかも、当日は3名1組というお得な試写会。一人だけに絞りきれないアナタは
迷うことなく2人連れてきちゃってOKなんです!
女子高生、女子大生だけでこの魅力、余すことなく堪能しちゃおう!


お齋藤さまから教えていただいて、ある意味心配になっちゃいました。
「どうしよう。ダンディズムって……」と。
いや、確かにダンディーだけどさ。
「流行に敏感な女子高生、女子大生」って言葉のチョイスが
どうも『アエラ』っぽくて、書いてる人の年齢を残念ながら感じてしまった。
流行に敏感な女子高生とかが和泉聖治の世界、分かるのかなぁ……。
分かった嬉しいけど。
でも、ドラマの制作費は他の連ドラに比べて少ないから、
「(古畑のように)ゲストにドラマの主役をはれるような人を
呼べないんですが、頑張っています」って
前に言っている記事を読んだことがあるので、
今回テレ朝にお金を掛けてもらえたことは素直に有難いと思います。


齋:なるほど。確かに今回はゲストもいっぱい呼べたし、
火薬の量とかお金をかけた感じが随所に観られましたものね。
でも、他と比べての少ない予算だからこそ?作り込んでいるところが
魅力のひとつでもあるのにね。
結局、その件のオンナノコ試写会は人を集められたんでしょうかねぇ。
ああ、“余すことなく堪能”した流行に敏感な方々のことが知りたいっす。。。


先:ね、本当。試写会の模様と感想を知りたい。
そうねぇ……、あと映画の感想と言えば、
やはり片山雛子に最後持って行かれたか!って思ったわ。
この前の『悪女の証明』に出た時も、
なんかこの人図太く『相棒』に絡んでくるなぁ、と思ったんだけど。
これは木村佳乃に対してではなく、
あくまでもドラマの登場人物「衆議院議員・片山雛子」に対しての
感想なんですが。
あの人、本当にアクが強いよね。
ムカつくとか嫌いとかではなく、「うわぁ〜、また出たかぁ」と思ってしまう。
あと、個人的に一番ツボに入ったのが、
薫と伊丹んがボートに乗るシーンに対しての
お齋藤さまの「二人で初めての共同作業ですか?!?!」って発言。
今思い出しても微笑ましいです(ウソ)。
というか、伊丹んボート操縦できたのね。
釣りでも行ってるのかしら?勿論、独りで。


齋:そうそう、モーターボートを難なく操るイタミン、最高でした。
試写会で、近くの席の人が同じシーンに反応していたのを
見逃しませんでしたよ。
よくよく考えたら、この間のクールでは、薫が捜査一課時代、
犯人追跡を一般人のバイクを借りてタンデム追跡していたっけ。
(薫がコンビニ籠城の人質になる話)
しかし、捜査一課に配属される人は自衛隊ばりに
各種乗り物を乗りこなせるのか?!
ちなみに、イタミンは釣りは苦手な気がする(待てなそうなイメージ)
片山議員は、従来の木村佳乃のやる役とはまた違った感じで
わたくしは結構好きかな。
似ても焼いても喰えない感じの、まさに“小悪魔”“悪女”。
どっちかと言ったら、鹿手袋さんの方がよく絡んでくるなぁと思うけど。


先:難なく操る、って言ってもハンドル付いてるやつじゃあないから
クルーザーで追跡って格好良さじゃないところが、
また伊丹ん的で良かったわよね。地味で。
タンデム追跡なつかしい。
警察手帳見せて
「ちょっと貸して!いいからー。け・い・さ・つー!」
とか言ってね。
あ、あとあと、爆弾を探して右京さんが走るシーンが珍しくあって、
その走り方が完璧に「『刑事貴族』の本城慎太郎」で、
両手をバタバタさせながら走っていたので嬉しくなってしまった。


齋:やっぱり「一人になると、ついつい『刑事貴族』の癖がでてしまう」んですかねぇ。
悪い癖だこと♪
あと、アジトでの大騒動のあと、右京さんを引き上げるシーン、
リポビタンDかよっ!」と思ってしまったわ。
そういえば、イタミンと鑑識さんでリポDのCMやっているそうだけど、観た?


先:ファイトー!いっぱーつ!!
うう、伊丹んと米沢さんで?知らない……。というか、
『裏相棒』の話なら録画して未だ観ていません。


齋:わたくしもニュース記事で見ただけなんだけどね。
記事はこちら
http://excite.co.jp/News/entertainment/20080419102929/Nikkan_p-et-tp0-080419-0002.html

どうも、映画公開に合わせてのスペシャルヴァージョンみたい。
当然テレ朝限定だろうし、
そもそもリポDのCMをいつやっているかなんて知らないから、
偶然に頼るしかないかなぁ。
『裏相棒』って、深夜のふっかーい枠ですぐ終わる上、
放映されない地域もあるんだって。
もしかしたら、映画版のソフト化のときに特典映像でつける予定のものか?!


先:今、昼間に相棒セレクションを放送しているので、
そこでやってるのかなぁ。
観たい……。
でも、普通のリポDのCMも最近とんと観ませんけど。なぜだろう。
特典映像あり得る。最近、DVD売り出すときには必ず特典だもんね。
『のだめ』なんて、フランスSPの前に放送されたメイキング番組を、
わざわざ別ソフトにして売るんだよ。
ちょっとあくどいよね。
ところで、お齋藤さまはしっかり『裏相棒』ご覧になって?


齋:残念ながら初回のちょっとシュールなのを観てから、
寝過ごしたりでコンプできていません。
youtube辺りにうぷされていないかと思っているので、探そうと思っております。
ただ、本当にあっという間に終わったので録画の方が反芻できてよさそうですよ。
そういえば、お昼にやっている相棒セレクション、
土曜深夜の『朝まで相棒ナイト』とか、
どれだけ微妙な時間帯に収めれば気が済むんだ!


先:そうかぁ。でもあの再放送を録画すれば良いんだけど、
あまりにも時間が長すぎてソフトが追いつかないです。
『裏相棒』、私は初回と2回目を観たよ。
2回目良かったよー。
米沢さんがなぜか「花の里」を貸しきって板前修業。
そこに伊丹んがお客でやってきて、「つまみだせー」と。
すると出てきたものは「こんにゃくの上に烏賊の足を並べた」もの。
そうです。
はい、みなさん御一緒に!!
 「ゲソコーーン!」
刺身を切っては、まな板に過酸化水素をかけて
「ルミノール反応が出てます…」とな。
そりゃそうだろっ!とマシンガンズばりにテレビに突っ込みましたよ。


齋:いやぁぁぁ!その回、絶対探して観てみせるぞ!!
というか、大事なまな板にそんなオイタをしたら、
女将さんはどんな静かな怒りを見せるんだろう…。
しかし、鑑識さんがそんな理系割烹を開いたら、
お齋藤、週3のペースで通ってもよいですよ。
たとえ日本酒がビーカーで出てきたり、小鉢がシャーレで代用されていても、
きっと頑張る。。。
お先生、通い詰めましょうね!


先:いやいや、本当にフラスコでぬる燗作って、
「30度です。死後5時間(実際は何時間か忘れた)といったところでしょうか」
って言ってたから!
でも『理系割烹・科捜研』いいね。
お腹がいっぱいにならなくても行く!

と、まぁ、話がすっかり映画から『裏相棒』へと変わってしまいましたが、
本日25日の朝日新聞夕刊に水谷豊様のインタビューが載っておりまして、
そのお写真が最近では余り見ることの出来ないナチュラルヘアで大変素敵でした。
皆様、機会があったらご覧下さい。

http://www.asahi.com/culture/movie/TKY200804250208.html

私の中では水谷豊様はいつまでたっても『事件記者チャボ』なのよねぇ。。。
うっとり。


齋:おぉ、猫舌のわたくしにもぴったりな温度だわ。
しかし死亡推定時刻に思いを馳せながらすするだなんて、何の浄めの酒なんだ。
やはりつまみは清めの塩のみでいくべきか…うぅむ。
そんなことを考えつつ、上のラフな水谷さんの近影を観て、
わたくしもうっとり〜。
いつか、愛妻・ランちゃんさんもゲスト出演してくださらないものかしらねぇ。
そういえば、今回の映画に出ている西田敏行とランちゃんさん、
テレ朝の『人生の楽園』で(ナレーション同士だけど)共演しているのよね。
そうか、そういう繋がりも…と勝手に合点したところで今回はこの辺で。


えぇと、皆様、今回かーなーりネタバレしてしまいましたが、
『相棒-劇場版-絶体絶命!42.195? 東京ビッグシティマラソン
http://www.aibou-movie.jp/は5月1日(木)より公開されますので、
よろしかったらこの凄さをわかちあいましょう!