CSの『誘惑』

さて、お先生こと、わたくしは宝塚歌劇の番組、
「SKY STAGE」を見るためにe2 by スカパーに加入しておるのですが、
先月からとうとう、日テレプラス&サイエンスとTBSチャンネルも
視聴可能にしてしまいました。
いやね、私ほどのテレビ好きがスカパーに加入してるのに、
お徳パックやセットに入ってないってのも
不思議と云えばそうなんですけど、
以前、携帯ゲームに見事に嵌ってしまった過去があるお先生は
「ゲーム関係には手を出さない」という誓いをたて、
割と?禁欲的なんでありまして、
「あなた、パックやセットに入ったらお仕舞いよ!
それでなくても、地上波にデジタルとチャンネルはどんどん増えて
処理しきれなくなってるじゃない」と自分に言い聞かせて、
なるべく他のチャンネルはどんな番組をやっているか
見ないようにしてきたのです。

ところが、2月号のおすすめ番組に、
なななんと!私とお齋藤さまの共通体験TBSドラマ『都会の森』をやる、
とあるじゃないですかっ!!
もう、これは入るしかないと思って、番組表をさらにじっくり見ると、
日テレでは大好物の刑事もの『刑事貴族』をやるのを見つけてしまい、
蟻地獄に足を突っ込んでしまったのでございます。それも両足をね。
もう、これは抜け出せませんよ!
だって、あとはドラマの洪水の嵐!!
いつ止めて良いのかまったく分からなくなってしまうことは
目に見えていますもの。
「大門を潜ったら地獄。二度と足抜けは出来ねぇ。
お歯黒ドブに囲まれて一生生きなきゃならねぇのさ」
みたいな状態になってしまうのです。
おお、怖い。

まぁ、『都会の森』については以前に語りましたが、
刑事貴族』は水谷豊主演の刑事もので、
日テレ金曜8時の刑事枠は『太陽にほえろ』→『ジャングル』→
『あぶない刑事』シリーズ→『ハローグッバイ』(これ殆ど覚えていません…)
→『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』→『刑事貴族』とずっと見続けていた私。
中でも『刑事貴族』は寺脇康文が憧れの水谷豊と初めて共演したドラマで
その後『相棒』へと繋がる大事な大事な番組なんでございます。
ということで、両チャンネルを視聴可能にしたお先生ですが、
まぁ、本当に見る番組があること。
さっそく日テレで『静かなるドン』を、
TBSで『誘惑』を放送していることをハッケン!
また、TBSでは六代目圓生の落語を放送していて、
名人のあの目線の使い方は映像じゃないと味わえなかったので、
引き込まれました。
今は落語CDを通販でたくさん売っていて、
車の中とか、iPodに入れて歩きながらでも聞ける良い時代なんですけど、
やっぱり落語の緊迫感を一番味わいたいなら映像、
特に古典落語はそうだと思います。
そういう意味で、あの映像が残っていることは貴重だし、
どんどん再放送して頂きたい。

という訳で、金曜には以前ここでも話がでた『誘惑』を視聴。
いやさ、これ、放送当時自分の歳を考えたらよく観てたな、と思いました。
未だにどうやってこのドラマのことをこれだけ鮮明に覚えていたのか
経緯が不明。
連城三紀彦原作のドラマなんですが、
なんと言っても、篠ひろ子、美しいです!
伊集院静一人のものにしておくには勿体無い!
でも、夏目雅子の後はこれくらいじゃないと仕方がないとも思います。
そして、その夫役、林隆三を奪い篠ひろ子(愛人の妻)に近づいて家庭を
めちゃくちゃにする悪女が
清純派であった筈の紺野美沙子。これがまた美しかった。
なんせ、林・篠夫婦の長男・吉田栄作とも関係を持ってしまうくらいなので
年上には「この女のために狂ってしまっても良いくらい可愛い女」
年下には「すべてを捨ててでも俺が幸せにしないと、
と思うくらい不幸な美しい女」と
思わせないといけないのですよ。
まぁ、ものの見事に紺野にはまった二人はどんどんと常軌を逸していきます。
それにしても林隆三の壊れ具合は凄いです。
エリートが女に嵌って身を持ち崩すというより、
自ら進んで自分を壊してゆくという。
特筆すべきは紺野の元恋人役のTMN宇都宮隆
この人が良いか悪いかでまたドラマの質が変わってしまいます。
夫・林は紺野の元恋人・UTSUを使って妻を誘惑させ離婚を企みます。
愛人の存在に感づきつつも、紺野がその愛人とは知らない篠は
紺野に捨てられたUTSUに同情し、次第に愛に変わってゆきます。
そして二人も禁断の関係に…。
とまぁ、こんなドロドロの話に見えるんですが食傷に至らないのは。
登場人物がみんな美しいからでしょうか。
兎に角、自分は最終回がどうなったか知らない私は
次第に露呈してゆく絡まった男女の糸が最終的にどうなるのか
楽しみなんでございます。

とまぁ、相変わらず長く書いてしまった上に
殆どドラマ『誘惑』についてしか語っていないのですが、
その他の番組についての愛はまたの機会にでも語らせていただきます。

と、そんなことを書いておりましたら、
ただいま、お齋藤さまからメールが参りました。
「LA−PPISCH」の現ちゃんが亡くなったと……。
驚きと悲しみに耐えて、ヤフーで検索。
そしたらなんと、ICEのギタリスト宮内さんも
12月に亡くなったことが判明。
これは知らなかった。卑怯だよ。
ちょっと立ち直れないじゃない。
お二人ともまだ40代。
若いころ、そりゃかなりヤンチャしていたかも知れませんが
こんなに早く亡くなる必要なんてないでしょ。
この方たちの音楽、ビジュアル・プロモーションには大変お世話になりました。
お陰で良い音楽人生が送れましたことを感謝いたします。

以上、お先生でした。


お齋藤さまより一言コメント
お齋藤:CSの底なし沼、よくわかります…。
以前友人がスカパー!に加入していたのでビデオテープを渡し、
金田一耕助シリーズや
『文學ト云フ事』を録りまくっていただいたことがあったのですが
そのとき確認のために見せてもらった番組表雑誌を見て
「こいつは加入しちゃいけないな」と心に誓いました。
何せ彼らの鉱脈は豊富すぎです!
うっかり『日本映画チャンネル』なんて手にしてしまった日にゃあ
わたくしもきっとヒッキー生活を送ってしまうこと必至ですから!!
その点、お先生はスカパー!加入という道を選んだ日から、
こうなることが決まっていたのですよ。
…だって、テレビっ子なんだもの。
…ってことで『都会の森』と『誘惑』共有させてくださいね(ハァト)
しかし『誘惑』、凄かったねぇ。たぶんわたくしの観てきたドラマのなかで一番
濃ゆい恋愛ドラマですよ、アレは。
…いかん、一言コメントなのに、
わたくしまで『誘惑』で夜を明かしてしまうところだった、いかんいかん。
さて、ふたりのアーティストのご逝去についてですが、
わたくしもまだちょっと気持ちの整理がついてないです。。。
まず上田さんのニュースを見て急いでお先生にお知らせして、
思いもよらなかった
宮内さんのニュースを知ったのでもっと混乱…。
最近、「あのときのあのアーティスト、何しているんだろう」
とよく検索するのですが、この若さでの訃報が相次ぐと
調べるのが怖くなってしまいます。
何にせよ、心からご冥福をお祈りいたします…。


お先生再び:
なんか、スカパラとかフィッシュマンズとか
立て続けに亡くなったことを思い出した……。
嫌な世の中だ。