緊急特番!!追悼・市川崑監督〜今期連ドラについてのちょこっとコメントあり

お齋藤 : 皆様、こんにちは。今回は巨匠・市川崑監督が逝去されましたので
番組の内容を変更して、追悼させていただきたいと思います。

==============黙祷==================================================

思えば、氏の遺作となった『犬神家の一族2006』を二人で劇場で観られて
よかったですね、お先生。


お先生:。。・゜・(ノД`)・゜・。ウエエェェン
お齋藤さま→ 。・゜・(ノД`)ヽ(゜Д゜ )ヨチヨチ ←お先生

涙を拭いて、お齋藤さま。
犬神家の一族2006』って『LOVE2000』みたいだねぇ。
はぁ…、とうとうお亡くなりになってしまわれました。
唯一の心残りはあれが遺作ってことか?
実相寺の時も、ともに観に行った最後の作品が
姑獲鳥の夏』ってのが勿体なかったね。
今思えば、水橋研二も出ていたことだし、
シルバー假面』観に行けば良かったね。
さっきWIKIで見たら凄い内容だったよ、って
話が反れてしまった。
思えば、私にとって市川崑は作品を一番多く観たことがある監督でした。


齋:ちょっと前に『天河伝説殺人事件』について語りまくったのも
何かの因縁だったのでしょうか。(まあ、ドラマがアレだったからだけど)
今回ワイドショウ等で代表作として一連の金田一シリーズと
東京オリンピック』、『ビルマの竪琴』が多く流されていましたが、
わたくしにとっては金田一と『黒い十人の女』が印象深いです。
確かテレビドラマでだけど近年やはりセルフリメイクされましたわよね。


先:あれだって、主人公の浮気者船越英二しか考えられないのに、
リメイクする必要があったのだろうか。私は観なかったよ。
ビルマの竪琴』はリメイク版(中井貴一)しか観たことありませんが、
水島に遭うと『日本に帰ろぉ〜』とつい言ってしまいたくなるくらい
印象深いです。
私にとっての代表作は金田一シリーズ、『細雪』『天河伝説殺人事件』かなぁ。
しかし昨夜見た、ニュース『ZERO』面白かったねぇ。目が白黒しちゃった。
お齋藤さま、説明なさい。


齋:へぃ、合点承知。
…というか一瞬の出来事だったんですけどね。
市川氏の訃報を使えるニュースの〆にメインキャスター二人がコメントをしたのです。
村尾キャスターが少し長めに「私の思い出深い作品はやはり×××で…(すみません、
この後の衝撃で失念してしまいました)」とコメント。
すかさず、カメラ目線で小林麻央嬢が「私は『八つ墓村』です。」とキッパリ。

………や、八つ墓村ぁぁぁ?!!!……
わたくしとお先生は電話をしつつ観ておりましたが、いやぁ、驚きました。

何故驚いたかというと、
まず勝手ながらアナウンサー小林嬢が金田一シリーズを好まれる、ということ。
しかもまあメジャーな『犬神家…』でも、『女王蜂』でもなく、
土着成分満載な『八つ墓』であること。
…いや、『病院坂の首縊りの家』にいかないにしても『獄門島』辺りならしっくり来ますがね。
なぜ、ここで『八つ墓村』…。(わたくしだったら『悪魔の手毬唄』ですけど。)

そして、これも個人的な意見なのですが、映画の『八つ墓村』って、失礼ながら
故・野村芳太郎監督の方がイメージが強い気がするんですよ。
金田一=寅さん、ショーケンが辰弥役で、日本中で「たたりじゃー!!」を流行
させた、あの作品です。)

翻って、市川版。豊川悦司金田一で、男闘呼組高橋和也が辰弥…というもの。
…恥ずかしながら、わたくし、本作をきっちり観たことがありません…。
(お先生と話している中で多治見要蔵が誰か思い当たらなかったのも道理、
ちょっとしか観ていなかったから)
豊川が金田一、って着眼点は良かったと思うんですが、
わたくしにはちょっと難しかったようです。
もしかして小林さんは豊川もしくは高橋のファンで思い出深かったのかしら。


先:お勤めご苦労。
え〜、豊川金田一、私はきちんと観たんですが、
お齋藤さまと電話をしていたときに、すんなり思い出せなかった「要蔵役」
wikiでみたら、なんと!!我らの一徳でしたのよ!!
なんか要蔵・久弥・庄左衛門って、すべて一徳がやったみたいだけど、
私には「小梅ちゃん+小竹ちゃん=岸田今日子×2」だったことと
濃茶の尼が白石加代子だったという衝撃しか思い出にありませんわ。
稲垣も鶴太郎も一行金田一のどの『八つ墓村』もしっかりイメージできるのに。
ちなみに、村尾の思い出×××は『東京オリンピック』ですよ♪
さらにちなみに、先日新聞を読んで発覚したんですが、
一徳はゴールデンレトリバーを飼っているそうで
ある時から、一徳のイメージがレトリバー化したのは、
その所為だったのね、と納得。


齋:おぉ、一徳か!
そういえば某サイトの歴代配役比較一覧で写真を拝見した記憶が。
マイベストオヴ要蔵の山崎努の表情とうってかわった
能面フェイスの殺戮写真…。
「静かなる狂気」を体現していたといって過言ではありません。
まあ、わたくしの一徳映画は『死の棘』に終始していますが。
閑話休題。あの映画の浅野ゆう子-宅麻伸カップリングは、
どうもドラマってイメージになってしまうんですよね。(しかもフジテレビ系)
しかし、典子ちゃんを出してくださったところは
やはり“久里子亭”だからかしら。


先:典子ちゃんって?!
市川監督は脚本を書くときには『久里子亭』名義ですが、
これはもちろん、アガサ・クリスティーをもじったものです。
思えば、市川映画は奥様の和田夏十さんが殆どの作品の脚本を手がけておられるのですが、
亡くなったのはもう20年以上も前ですから、
我らが観た市川映画の新作はすべて夏十さん脚本ではなかったのですよねぇ。


齋:熱くなりすぎて暴走し、失礼いたしました。
典子とは、『八つ墓』の登場人物の一人なんですが、
いかんせん映像化されるときに省かれてしまわれがちな人なのです。
しかし、ミステリを愛する監督はしっかりと出してくださった…(喜多嶋舞だったけど)。
夏十さん、本当に公私ともに監督を支えていらっしゃったのよね。
そんな方が亡くなられてからの作品、本当に大変だったろうに、いやはや凄いです。


先:ああ!喜多嶋舞の役ね。
キャスティング表見ていたのに普通に見つけられなかったです。
ボケてるなぁ……。
しかも、今頃なんですが、『八つ墓村』って『新青年』で連載されていたのね!
これは驚きです。まぁ、残念ながら連載途中で廃刊しちゃったんだけど。
新青年』ってホント凄いなぁ……。
なんか、小林麻央のびっくり発言の所為で
すっかり『八つ墓村』だけになっちゃったんだけど、
私もベストは『悪魔の手毬唄』で、
お齋藤さまと意見が一致したところで打ち止めとく?

ああ!あと一つ。
まったく話が変わりますが、
ヨミーの今期連ドラ読者投票が発表されました。
あまりに驚きの結果だったの、ここに記しておきます。

1、1ポンドの福音
2、ボンビー
3、斉藤さん
4、薔薇がないよぉ
5、佐々木夫妻
6、鹿さん
7、ハチクロ
8、だいすき
9、交渉人
10、喜多さん
11、エジソン
12、4姉妹
13、めぐる

どうです?!驚いたでしょ?
記者票と正反対。


齋:すごい!真逆ですねー。ちなみに、不肖・お齋藤、
視聴宣言しておりました12・『4姉妹』を既に観ておりません…。
だってー、これ以上は赤川さんに申し訳なくて…。
1は原作が高橋留美子さまだから面白いのかしら?
3、…恐縮です。(いや、観ていませんけど。)6は、まあ好成績ですわね。


先:いやいや、1位は『亀梨君が格好よくて、黒木メイサちゃんが可愛い』からでした。
原作の素晴らしさはあまり関係ないようです。


齋:…そうでしたか。読者投票というよりファン投票な理由ですな。
ふと、11が5の枠(日曜21時)だったら観ていたかもしれないな、わたくし。
…とまあ、そんなこんなで今期ドラマも中盤を越えたところで、今回はお開きといたします。