脚本家の憂鬱〜大石静から野島伸司へ

お先生:今日(14日)のとある夕刊に以下の記事が。
私の好きな脚本家・大石静のコラム。
内容は向田邦子賞の選考委員を勤める大石が
選考対象となるオリジナル脚本の少なさに
『プロデューサーや局の編成は何を考えているだろうかと、心が震える。
状況が変わらないことが不可解でならない』と書いています。
「テレビ大好き、ドラマ大好き」のお先生ですが、
向田邦子(『時間ですよ』は好きだったけど、最近の「向田邦子ドラマ」は
なんか違う)、山田太一倉本聰ドラマはなんとなく苦手。
しかし、そんなお先生でも、毎年発表される「向田邦子賞」には異存がないほど
うまく選考されていると思います。
『漫画家や小説家に考えられることが脚本家に出来ないと思うのだろうか』
とも大石は言っていますが、
この前の『セクシーボイス・アンド・ロボ』のように
「自分が書きたい脚本(世界)を通すために、1冊の漫画を添えて企画書を提出」
(勿論、上記のドラマがそうなのか分からないけど)みたいなやり方を
脚本家自体もやっているのではないのでしょうか?と思いました。
どやろう?


お齋藤:わたくし、倉本聰はむっかーし日テレの土曜21時にやっていた
(『有森冴子』とかの枠)とんねるず後藤久美子の出演の『火の用心』しか
観たことないっす。
北の国から』はあらすじは抑えたので観た気になっていて、たぶんこれからも
観ないでしょう。山田太一(『ふぞろい…』)も然り。
ただ、映画『異人たちとの夏』はわりと好きです。
風間杜夫が好き、というせいもあるのか。
「自分が好きな作品をやるために企画書に原作を添える」はあると思います。
と、いうのもNHKのドラマ・Dモードで今は亡き野沢尚が、
好きだというコーネル・ウールリッチの『喪服のランデヴー』を書いていたから。
あの藤木直人は好きだったなぁ。麻生久美子もドラマ出演はあれが初めて?


先:wikiによると、その前にもなにか出てるみたいだよ。
またも日付変更線を越えたけど、
月9に続いて、こんな1月スタートの新ドラマが発表されました。
まだも漫画原作ですが……。
主演は香里奈
原作は女性コミックで連載中の愛本みずほの同名人気漫画。
香里奈が演じるのは知的障害を持つ主人公・福原柚子。
8歳の知能しか持たないが、同じ施設で働く知的障害の男の子と恋に落ち、
妊娠、彼の事故死、出産と経験し、子育てに奮闘する難しい役。
だそうで、なんか凄そうなドラマがまた始まりますねぇ。
でも、この内容、知的障害を除くと
この前、お齋藤さまから聞いた『恋空』の内容に似てるような気もしますが。
最近の本はこんなのばかりなのでしょう。
「本」とは呼びたくないんですが。
知的障害といえば、香里奈は草なぎ主演・『僕生き』シリーズで
草なぎ演じる知的障害者の幼馴染役でいい演技していたという話ですが。


齋:まったく存じませんでした…。漫画、次から次へと探して来ますねぇ。
というか、何だかカネボウ・ヒューマンSPや『おふくろに乾杯!』シリーズで
やってもいいんじゃないかと思ってしまいます。(または昼ドラ)
君の手がささやいている』のドラマシリーズは好きだったけどさ。
というか、ここでひとこと。
わたくし、名誉のために書いておきますが、『恋空』読んでいませんから!!
掲示板でざっくりと流れを読み衝撃を受けて、お先生にお知らせしたのですよ。
閑話休題
次なる新ドラマといえば、また月9で野島伸司が出てくるそうですね。
香取慎吾竹内結子の、シングルファーザーのドラマ。
…そういえば、今期の高橋克典のドラマ、全く観ていないことに今気づいた。


先:なんか来期のドラマは『設定は暗いのに明るいドラマ』
って感じが多くなりそうだね。
野島ドラマだって、野島が作るだけで十分暗い筈なのに
無理やり明るいドラマにしようという節が窺える。
竹内はしっかり目の見えないない役だし。
毎回なんかの周期ごとに障害者ものが増えるってのは
何故なのでしょうか?
ちなみに、『君の手がささやいている』のドラマシリーズは私も大好きでした。
武田真治菅野美穂をあんなに真剣に見たドラマは
後にも先にもあれだけです。
あ、『NIGHT HEAD』も入れておくか。


齋:おぉ、『NIGHT HEAD』!最近飯田監督はお元気でしょうか。
『アナザヘブン』を投げ出してから、(個人的に)とんとご無沙汰です。
たぶん、障害者ものの周期って、制作側が「よし、ヒューマンでいこう!」と
決める時期が皆同じなんじゃない?
「他局が最近やっていない話」→「おぉ、こんな感じの話、そろそろ出すか」
という周期が皆一緒。惑星の如く、テレビマンの軌道周期があるんですよ。
さて野島。昔は『愛しあってるかい!』や『すてきな片想い』を書けていたわけ
だから、裏のない明るい話、書けないことはないんだよね。
でも、Wiki情報によると、山田太一のように社会派が書きたい人らしいから
やっぱりもう"本当に明るい作品"は書けないのかな…。
そういや『ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ』、最終回だけ観たけど
あのオチに衝撃を受けました…。いやぁ、なかなか書けませんって、あれ。


先:お齋藤さまは最終回だけ観たんでしょ?
私はずっと観てたのに、「あの」オチだったので
本当にガカリしましたよ……。
(いや、でもこのガカリ加減を当時一緒に味わったねぇ)
野島かぁ……。
wikiで観てみると、本当にいわゆる「ヒットドラマ」ばかり書いてるねぇ。
そして、それらを殆ど観ている私って……。
昔書いていた明るいトレンディードラマはとても好きだったが、
その後のいろんな意味での「障害系」は嫌いだったにも係わらず
観ていたんだもんな。我慢強い私。
しかし、順番に見てみると、
世紀末の詩』から『リップ・スティック』『美しい人』は
キレイに観ていないなぁ。
それ以外に観ていないのは最近の『プライド』と『あいくるしい』だけなんて
ホント、自分が怖いです。


齋:本当、よくぞ頑張りました。
わたくしは、たぶん『この世の果て』くらいできちんと観るのを
打ち止めた気がします。
あの作品、(まだ色男枠だった)豊川悦司、セピア小木さんと
マイいい男ぞろいだったわ。
原案だという『星の金貨』は続編はちゃんと観たな。
『高校教師』はあんなにハマったのに…。
で、次のドラマの主題歌、何の懐メロになるのかしら。


先:私もベストは当然『この世の果て』です。
大好きな秋本奈緒美沢向要士も出ていたし。
大浦龍宇一はこの頃全盛期か?
塩見さんや鶴田忍、茅島成美と渋いメンバーも出ていたなぁ。
お、そうそう!なんと『医龍』に高橋一生が出ていますよ〜。


齋:大浦氏…今じゃあ2時間ドラマと昼ドラに行ってしまわれましたわね。
うちの母が、テレビに出演しているところを観る度に
「ああ、高田美和の甥なんだー」と言っていたのが思い出されます。
"高田浩吉の孫"でなく必ず"高田美和の甥"…。
なんの思い入れがあったのでしょう。
で、高橋一生!『医龍』に出ていたとは…。
『相棒』時もそうだったけど白衣がお似合いですわ。


先:一応、サラブレッドってことなのかねぇ。
てか、軽井沢夫人・高田美和って片岡秀太郎と結婚してたんだ!
知らなかった……。
秀太郎さんにも色々とあったんだねぇ。あんなに可愛いお顔なのに。
日付変更線を2回も越えるのはなんなので、
今日はここら辺でお開きにしましょうかね。
今回も長くてすいません。