GOOD JOB!

皆様こんにちは、お齋藤でございます。

先日、後藤真希主演で火サス枠でドラマ化もされた
松本清張『指』を読みました。
ドラマにチワワが出ていたのですが、お齋藤はひねくれて
「昨今のチワワブームで、原作では柴犬あたりだったのを
チワワの設定にしたのだろう」と勝手に決めつけておりました。

だが、しかーし。他の設定や話は多少違っていましたが、
チワワについては同じ設定でした。
ただ、原作の頃の日本ではチワワが珍しかったらしく【シーワワー】と
表記されておりました。いや、それが正しい発音なのか?
なんだか南国の柑橘類みたい…それはシークヮーサーか…

そんな南国に思いを馳せつつ、今日も今日とて『グッジョブ』を観ました。
BSでも再放送していたのですが、再々放送でも観てしまう…
新聞のテレビ欄に“上ちゃんの笑顔にまた会える!”と書かれていましたが
まさにそのとおり。何度観てもいいものです。

前回はあまり説明していなかったので、
今回は個人的な思い入れありありで『グッジョブ』について書こうと思います。
まあ、【サエコ嬢結婚表明記念】、ってことで。

ドラマの舞台は、中堅建設会社・佐嶋建設東京本社の営業2課。
この会社の営業部は“営業サポート”といって、2人の営業マンに対し
1人の営業事務OLがつく制度になっている。

仙台支社から若手営業マン・黒木(21世紀裕次郎徳重聡)が赴任してくるところから
物語は始まる。黒木は長年つきあった元カノに「なんて自己チューなの!」と言われて
ふられる位【俺様・自己チュー・男尊女卑】な男。

そんな彼のサポートについたのが、人呼んで【スーパーOL仮面】こと上原草子
松下奈緒)。
いつも笑顔で「どんな人ともハートでぶつかっていくんだ!」という上ちゃんは、案の定の
黒木の暴言にもハートでぶつかっていき、次第に黒木も変わっていく…。

…なんだかこんな風に書くとまさに『ハウス名作劇場』でやっていたポリアンナだとか
赤い毛のアンみたいなキャラですが、不思議とそんな感じではないのです。
それは、一応主人公は上ちゃんなのですが、各話で他の営業2課サポート社員
市川実日子水野真紀田中美里サエコ村川絵梨)にスポットがあてられていて
全体的に【働く女子の、職場における毎日】が描かれているからだと思います。

お局さんと言われることを恐れ、若手にアドバイスする二の足を踏んだり、
自分のミスが多くて「できない新入社員」と陰口を叩かれる現場に遭遇してしまったり、
【キツイ女】と言われて悩んだり…他人事とは思えないようなお話もワンサカ。
そんな状況も、上ちゃんや他の仲間(あえてここではそう使う)はチームワークで解決していって、
「まあ、夢物語だな」と思っても、なんだか翌日「働こう」という元気が出てきます。
脚本の大森美香は、こういう優しい感じで観ていて元気になる作品が多いから
ホッとします。同じ枠でやっていた『ニコニコ日記』も好きだったなぁ。

私事で恐縮ですが、この春ちょっと仕事に対して色々思うことがあったのですが、
初回で上ちゃんが黒木に「職場は友達を作るところじゃないけど、敵を作るところでもないよ」と
言った台詞が心に残りました。
たしかに必要以上に壁をつくっていたって、周りも自分も損しちゃいますものね。

ちなみに、こんな営業2課で「彼女たちのおかげで我が課は成り立っている」と
断言するのが平泉成演じる、もうすぐ定年の課長。
決してワンマンではなく、課員を温かく、でも締めるところはきっちり締めてくれる、
理想的な上司なのです。
いいなー、あんな課長。平泉成本人もケーナを吹く飄々とした感じだし、まさにハマリ役。
たとい最近観た再放送の2時間ドラマで連続して“女とカネ”が原因で犯人だったとしても
まだマイブームは終わっておりません。

そんなこんなで、昨日の『肩越しの恋人』でなぜ『命短シ恋セヨ乙女』がBGMになっていたのかが
未だに不明なお齋藤でありました。