あなたは『お厚いのがお好き』?

え〜、どうもお先生でござい。
とうとう、『もやしもん』がアニメになるってえ話ですな。
原作もん過多の時代ですが、
もやしもん』はアニメに適してるような気もします。
漫画だと時々「う"っ」っとなる人物絵も、「アニメならば……」と
少々は期待を抱かせるんで。
来るか?!本当の菌ブーム。

触れるのが遅くなりましたが、『魁!!男塾』が実写映画になるようです。
監督・脚本・主演の桃太郎を演じるのは、
映画「VERSUS−ヴァーサス−」の主演俳優・坂口拓だそうです。
榊英雄氏も出るようなので、本当に『VERSUS』です。『火山高』みたいになるのか?
富樫が照英、江田島麿赤兒。平均年齢は高そうだが、結構イケるかもな。
ジャンプでもある程度は読みましたが、そこはやはりテレビっ子。
アニメの方が断然記憶にあります。富士の火口で戦ってるシーンとか。
色々と調べながら記憶を呼び起こしていると、「愕怨祭(がくえんさい)」という文字をハッケン!!
「愕怨祭」!!おぉ、懐かしい。男気、男汁満載でしたな、本当。
幼かった私は長ラン高校生・桃太郎を本当に格好イイ!と思っていました。
同じく「強い男」北斗の拳よりもかなり好きでした。別に筋肉好きじゃないんですけど。

で、今日の本題『お厚いのがお好き』でございます。
「この番組は日産自動車の提供です」という台詞で始まるこの番組。
2003年フジテレビで放送されていた、
本(現在ではなんと軽いのでしょう、この言葉。)をネタにした深夜番組でございます。
その前番組『禁じられた遊び
(思えば、篠井英介をバラエティで見たのはこれが初?五月女ケイ子もこれで知った)から
どうもこの枠と波長が合っていた私。
「お厚い」というのはズバリ厚い本のことであります。
ニーチェもカントもキルケゴールフロイトジョイスも厚い上にこ難しくて理解不可能じゃないか!!」
という貴方に、身近なものに例えて分かりやすく説明しよう!という趣旨でしたが、
名立たる(古典)作品を真面目に捉えつつも、出来上がった番組はどうも斜め気味、
というところが、たまりませんでした。
紹介されたのは、『ツァラトゥストラかく語りき』『兵法』『パンセ』『存在と無』『精神分析入門』『饗宴』
『法の精神』『一般言語学講義』『失われた時を求めて』『五輪書』『種の起源』『相対性理論
『グラマトロジーについて』『資本論』『論理哲学論考』『方法序説』『ユリシーズ』『純粋理性批判
神曲』『ファウスト』『意思と表象としての世界』『アンチ・オイディプス』『エチカ』『形而上学』等々。

と、熱心に説明しつつも、
第一回「ラーメンで読み解く、マキアヴェッリの『君主論』」についても
どうやってラーメンで読み解いたのかは、あまり記憶にございません。
まぁ、はっきり言って「ラーメン」なんてどうでもよいのです。
うちにあるけど、面倒で積読になっている『存在と無』、
神曲』も『ファウスト』もちゃんと読まなくちゃいけないんだけどさぁ……、と
いつまでもいつまでも日の目を見ない本たちを
私の目に晒してくれた、よい番組なんでございました。
『アンチ・オイディプス』も買ったことすら既に忘れていたんですもの
(番組を見ている途中で持っていることに気が付いた)。
しかし、『存在と無』については未だ読む気配なし。
私は『嘔吐』でサルトルと波長が合わないことを痛感してしまったので。
カフカも『変身』や数少ない短編意外はどうも受け付けません。
決して実存主義を受け付けない訳ではありませんよ……。
という訳で、
「そのうち『君主論』も『国富論』も『資本論』もちゃんと読むからさ」と、
愛すべき番組に大言壮語してみたのでした。