映画『NINE』

ヤフー映画のレビューを読み、結構酷評にドキドキ。
しかし、映画『CHICAGO』が大好きな私にとっては
期待せずにはいられませんでした。
実際観終わって…、
いやー、もう音楽が圧巻だね。「Be Italian」では鳥肌。
特に出来の良い2曲はエンドロールでもかかって、
ずっと目を瞑って聴き入りましたよ。
あとはね、ストーリーがないとか、中身がないとか、
フェリーニがモデルなのにイギリス人とか、
言いたいことも解るけど、
ダニエル・デイ・ルイスがあれだけ格好良くて、
超巨匠の脚本家兼監督が
「ああーーーー、脚本書けない!1行も書けない!冒頭のイメージすら思い浮かばない!
書けない!書けないよーーー!!」って言ってるだけで、
十分ストーリーになっているので問題はありません。
勿論、それだけじゃなくて、最後の方、リタイア状態のグイドに対して
ジュディ・ディンチが「問題があるのは、映画じゃなくてあなた自身よ」てなことを言って
再生を誓うという、ちゃんと映画らしいストーリーもあり、
溜飲も下がるしカタルシスもあるので満足できますよ。
そもそも、映画の中でも台詞にあるように、
映画って、一つ一つのカットが様になるとか、役者のファッションがお洒落とか、
登場人物が小粋とか、小さい車が走ってるシーンが格好いい、とか
そういう物に拘って作ったりしても良いんじゃないの?
どんなに内容詰め込んで、ストーリーがギチギチに組んであっても、
理解されなければそれまでだし。内容があれば良いってもんでもない。
私はもう一度観に行きまーす。


4月