『相棒』ファンによる、『相棒』ファンの為(?)の内容のあまりない会話集。

作:お先生&お齋藤さま
脳内イメージをフルに働かせてお読み下さい。
(注)相変わらず、長文注意…



『相棒』角田課長より

角田:暇か?
特命は相変わらず暇そうだねぇ。
俺なんかさー、三課に呼び出されちゃってよー、
今まで空き巣の張り込みだよ。徹夜。
まったくよぉ。俺は課長だっての!みんな忘れてんのかねぇ。
ちょっと警部殿!売人の良い情報ないかねぇ??


右京:徹夜の張り込み、お疲れさまです。
どうぞこちらでダージリンでもいかがですか?


角田:なんだ、紅茶か?お洒落なもん飲んでるねぇ、相変わらず。
俺はやっぱコーヒーだね。
なんていうの、カフェインがさ、こう胃にすーっと来るのがいいよね。


右京:おや、その手に持たれているのは、今巷で話題の
説教泥棒の資料ではないですか?


角田:これか?これはちょっとな。
なんせ窃盗は三課の持ち回り。
特命なんかに渡しちゃ、また部長に叱られちゃうよ。
あの人煩いからさ、本当。


右京:…ははっ、すみません。余計なことを考えるのは僕の悪い癖です。


角田:でも……まぁ、売人の情報くれるってんなら見せてもいいけど。


右京:残念ながら。売人の情報は持ち合わせておりませんが、
ひとつ、子どもたちの間でおもしろい遊びが行われているようですよ。


薫:それが。児童公園の小学生の間で大流行なんですよっ


角田:なんだ、暇そうにしてると思ったら、特命は小学生の遊びに夢中か?
で、なんだよ。その「面白い遊び」ってのは。


小野田:おやおや、なんだか楽しそうですね。僕も入れてくれないかな。


角田:これはこれは小野田官房長殿。今日はどうなさったんで。


小野田:どうせ暇なんでしょ?僕も暇だから杉下の顔でも見ようと思って。


右京 : 残念ですが、これから我々は、官房長殿のお口に合わないところに
食事に行くのです。
まあ、折角いらしたのですから、どうぞこちらでごゆっくりしていってください。


小野田:お前ね、人がせっかく遊びに来たのに、その態度はなんの?
……、もしかして、あなた達、例の回る寿司屋ってのに行くのかしら?


薫 : "例の"って…右京さん、まさか官房長を我々一般庶民が食べる
回転寿司にお連れしちゃったんですか?


右京 : ええ、そうですよ。官房長殿はしばしば我々の食べている
"こ汚い店"に行きたがるのですよ。



角田:そりゃ、いくらなんでもマズいんじゃないの?
恐れ多くも、官房長殿だよ。


小野田:まぁまぁ、僕が行きたいって言って
杉下に無理やり連れて行かせたんですから。
ということは、食事まだなの?
だったら僕がご招待しますけど。


右京:言葉足らずで申し訳ありません。我々は飲食店に行くのではなく、
ここ、警視庁内で昼食をとろうと思っていたのです。
もっと詳しく言えば、警視庁内の鑑識課で。
ですから、官房長殿の好まれる"こ汚い店"の範疇外なのですよ。


小野田:鑑識?お前また余計なことに首突っ込んでるんじゃないでしょうね。


伊丹:コラッ!かめきち〜〜〜〜!遊んでんじゃねぇ!
おっと、これは官房長殿。失礼いたしました!


薫:おやおやこれはタタミ巡査部長。官房長殿に向かって失礼ですよーだ。
ついでに言えば、人の係まで来といて「遊んでんじゃねぇ!」も
ないんじゃないですかねえ、右京さん。


右京:確かに。亀山くんのいうことも一理あります。
それで、伊丹さん、何かご用ですか?


伊丹:昨日起こった殺人事件についてなんですが、
こちらの警部さんが何か証拠を鑑識に持ち込んだようだという情報が
入ったんですがねぇ。


薫:芹沢、おめぇ〜〜。


芹沢:スイマセン、先輩。


三浦:お願いですから、そういうことは止めて下さいよ、警部殿。


右京:いや、昨日起こった事件の"証拠"ではなくてまだ
"証拠になるかもしれない"物件です。
不確かな情報をお渡しして現場を混乱させるには忍びないと
思ったのです。皆さん、失礼いたしました。


伊丹:特命係は存在だけで充分現場を混乱させていますがねぇ!


薫:なんだとぉ〜〜〜!


伊丹:うっせー、亀公!!


小野田:まぁまぁ、みなさん。
杉下が気になる物証を手に入れたんですから、
なにか面白いことになるかも知れませんよ。


角田:てことは、あれか?
今から鑑識行くって話はそのことかよ?


右京:ま、それも理由のひとつかもしれませんね。
しかし何より、われわれはまだ食事をとっておりませんので、
米沢さんとご一緒しようと思っただけですよ。


伊丹:じゃあ、みんなで米沢のとこ行こうぜ。
官房長殿もご一緒に如何でしょう?


薫:ちょっと、ちょっと、ちょっと〜。官房長もご迷惑でしょお。


小野田:僕?僕は構いませんよ。暇ですから。


米沢:…あのー、鑑識官以外でこの部屋にこんなに来られるのは
何かあったのでしょうか?
それに、一課からの証拠物件は全てお渡ししているはずです。
何かご用なのですか。


伊丹:よーねーざーわーー!:「すべてお渡ししてる」じゃねーよ!


小野田:僕はお昼をよばれに参りました。


米沢:こここ…これは官房長殿!!このようなむさ苦しい部屋にお食事とは…!
…あ。内線が。…はい、鑑識…えぇ、はい、いらっしゃいますが…
伊丹さん、お電話です。一課から。


伊丹:早く貸せ!…はい、何っ?児童公園…!?今行きます…
ほら、行くぞ、早く車出せ!
……特命係には関係ありませんよーーーってもういないのかよ!!


小野田:…皆さん、現場に行ってしまいましたねぇ。
結局二人残ってしまいましたか。どうです、これから私と食事でも。


角田:ご一緒してもよろしいのですか?
では、食後にいつぞやの五目並べの続きを…あれから特訓いたしまして…


小野田:いいですよ、ただあなたは弱すぎますからねぇ。


※この物語はフィクションです。