どうも今晩は。「お先生」でございます。
自分のことを「お先生」なんと申すのは、なんとも具合が悪いのでございますが
せっかくですから、何故わたくし共が「お先生！」「お齋藤様！」と
呼び合うようになったのか少々ご説明を。
これにはドラマ「トリック」が深く関わっておる次第なんでございます。
まぁ、そもそも二人は普通の友人関係というより、
どちらかってえと「師弟関係」なんてえ方がしっくりきていた間柄なんでございまして、
わたくし共は早くから「○○ちゃん」なんて互いに呼び合うことに違和感を感じて
いたのでございます。
時は1999年。いよいよ世紀末も近いってんで、
ノストラダムスの予言なんて嘘っぱちさ！と笑い飛ばしながらも
「恐怖の大王が本当に降ってきたらどうしよう」と
世の中がなんとなく不安に苛まれていたその年、
ＴＢＳで「ケイゾク」という世にも珍しいドラマが始まりました。
プロデューサーは堤幸彦ほか。
その凝りに凝った演出のマジックにはまったのはわたくし共だけではなく
コアなファンが急増。一大ブームを巻き起こしたんでございます。
ちょっとダサい言い方をしますと、新感覚ドラマってんですか、
犯人を仕留めたら、そいつは顔を犯人そっくりに変えられて
催眠術かなんかで操られていた別人だった、なんてのは朝飯前。
随所に通が唸る満載の小ネタ、濃いキャラの登場人物、美しい映像などが
中谷美紀と渡部篤郎のビジュアルと相まって、
尚一層の得体の知れない深みを与えていたんでございます。
（う〜ん、話が長い）
で、肝心の「トリック」なんですが、同じ堤演出でして、
大「ケイゾク」ブームの後、満を持してテレビ朝日で開始いたしました。
内容は「ケイゾク」に比べるとサスペンス要素が薄まった所為か、ギャグの宝庫！
そりゃもう、わたくし共もウハウハ喜んだ次第でございました。
で、そのある回の内容。
六つ墓村にある旅館「水上荘」には1月11日にある部屋に泊まると死ぬという怪奇があり、
その謎を解くために、宿へ出向いた山田（仲間由紀恵）と上田（阿部寛）。
二人を出迎えたのは渡辺いっけい扮する番頭でございます。
ところがこの男、話す言葉になんでも「お（御）」を付けるので会話もままならない。
山田のことは「お山田（小山田）様」と呼び、味噌汁を「御御御御汁」と言う始末。
戸惑う二人に「皆様からは極上（御苦情）の言葉を頂いております！」てな感じで
「苦情言われてんじゃん！」とキレる山田にも無視の一手。
という訳で、このいっけいさんのキャラが一等際立っておったのでございます。
そのころ既に「先生」呼ばわりされていた私は、
斉藤さんに「なんか、こそばゆいのう」と言ったところ、
「じゃ、お先生でいいじゃん！」と、なんとなくキレ気味に言われ、
「じゃあ、斉藤さんはお斉藤様ね♪」と盛り上がったのでした。
しかしね、電話で話している分には問題無なんですが、
さすがに満員電車などで「お先生、何言ってるんですか！」なんて言われると
結構周りがギョっとしたりするんです。
まぁ、そういう時、わたくしは「お斉藤さん♪」なんてレベルダウンさせて呼ぶんですがね。
二人で買い物に行くと、まず「お友達ですか？」なんて言われません。
「ご姉妹ですか？」「いえ、違います」で、やっと「お友達ですか？」です。
大体、いい歳した女二人がワイワイと買い物しておるところに
「お友達なんですか？」って態々聞かれてしまう程、
わたくし共の関係は傍から見たら奇妙奇天烈なのかも知れません。
だって、試着室から出てきて、「お先生どうでせう？」ですから。
てなもんで、随分長々と語っちまいました。
長いついでに、もうひとつ。
わたくしはショップチャンネルのヘヴィユーザーなんでありますが、
そのショップチャンネルになんと「ケイタ・マルヤマ」が登場したんです！
もう、これは絶対敬太さんが出演するに違いない！と息を凝らして待ち構えておりましたところ、
これが本物の丸山敬太氏登場！生放送ですよ！
放送日時改変以来、長く「ファッション通信」から離れていたわたくしは大興奮です。
だってお姿が素敵なんですもの！
という訳で、瞬く間に10万円近くのカシミヤシルク・刺繍入りカーディガンが売り切れましたわ。
疑問に思ったのは一度もお客様の電話がスタヂオに繋がらなかったこと。
もし、生敬太氏とお話できたなら回線はパンクしたことでしょう。
ということで、今日は阪神の試合がＢＳで放送されたので、
とっても見たかったフジの「赤絨毯」は録画です。
次回は「わたくしとＮＥＷＳ２３」について語りたいと思います。
