祝・『ハゲタカ』再放送!

どうも、こんにちは。今日も今日とてお齋藤でございます。
昨夜は久々に『山おんな壁おんな』をチラ観しましたが、
タイガー&ドラゴン』といい、伊東美咲は東北弁が巧いですな。
…まあ、昨今のドラマ事情を考えると、方言が使われる現代劇は
コメディが多いので、すなわち伊東はコメディが巧いということなのか?
きっと、深田恭子の設定が突飛だとうまくはまることと似ているのかも。

などとどうでもいい考察(今、変換第一候補が絞殺だった…)をしていたら
この日曜日から『ハゲタカ』が再放送と判明。よっしゃー!!
今年の晩冬、わたくしは『ハゲタカ』と『グッジョブ!』に生かされていたと
いって過言ではありません。ありがとう、日本放送協会

さて、この『ハゲタカ』。2007年2月から3月にかけて土曜21時からNHK
放送されていた“日本経済再生”ドラマです。

エリート銀行員・芝野(柴田恭兵)の勤める三葉銀行でバルクセール不良債権
まとめて売買すること)が行われることになった。
そのバルクセールの相手は、かつて芝野の下で働いていたが、ある出来事を
切欠に三葉を去り、NYで敏腕ファンド・マネージャーになった鷲津(大森南朋)。

鷲津はタダ同然の価格で債権を買いたたいたが、その債権の中には芝野が
懇意にしていた高級旅館“西野屋”があった。
西野屋は当主の西野(宇崎竜童)がバブル崩壊時に負った莫大な債務があり、
そんな父親を息子・治(松田龍平)は醒めた目で見ていた。
鷲津は西野屋を高値で売り飛ばすと西野に告げ、焦った西野は金策に走りるが
万策尽き果て、遂に旅館は売却、西野は失意のなか事故死してしまう。

話はこの後、鷲津と芝野の対立、父と旅館を失った治のその後、過去に鷲津との
因縁があり、鷲津への取材に執念を燃やす“東洋テレビ”経済部記者・三島(栗山千秋)を軸に日本経済界の様々なドラマが映し出される…。

『グッジョブ!』のときもそうでしたが、このドラマって若い男女が出てきても全く色恋沙汰ではないのですよね。あくまで“仕事”、“人生”、“バブル崩壊後の日本経済”がメイン。出演者も芸達者ばかり(ほとんど皆ベテランばかりだから)で、観ていて安心してストーリーにのめりこめます。
最近バラエティ色が強くなった中尾彬なんか、久々に“権力のいやらしい感じ”を見せつけてくれているし意外に巧かったのが宇崎竜童。
本当、すごかった。滑稽なほど西野屋にしがみつく様とか失意の表情とか、観ていてゾクっとしましたよ。

まあ、これ以上ネタバレはしないようにしますが、あのドラマは一見の価値あり、です。
ちなみに、当初治役は中村獅童だったのですが、昨夏の例の一件で降板、松田になったそうですがいやぁ、松田でよかったよ。醒めた感じとかすごくマッチしていたもの。

というわけで、再放送を心待ちにしつつ「…もしかして“竜童”と“獅童”でかけたわけじゃないよな」とちらと思ってしまったお齋藤でございました。