ショップチャンネルについての考察 byお先生

突然だが、SSV(ショップ・スター・ヴァリュー)は午前0時に観ることに意義がある。
午前0時の熱狂のうちに注文を済ましてしまうことが重要なのだ。

と、唐突に始まりましたが、
本日は主にCSで放送されている24時間のテレビ通販番組『ショップチャンネル』について語りたいと思います。
冒頭に登場した「SSV(ショップ・スター・ヴァリュー)」とは、その日一番のお買い得商品、
一つの商品を1日かけて、本日以降のお値段よりもお安く、猛プッシュしてお届けするというものである。
午前0時にその日のSSVが登場、約1時間かけて放送した後、その間に商品が完売しない場合、
(と言っても、この為に商品を大量入荷している為、完売は稀であるが、始まって20分で完売する幻の商品もある)
その後数回に亘り商品を紹介する。
1日の最後の紹介は午後10時である(がこの時間に希望のサイズ・色などが残っていることは稀である)。
随分前にも語ったように、お先生はショップチャンネル・ヘヴィー・ユーザーなんであります。
日頃なるべく早く寝るように心掛けているお先生も
金土曜日は目いっぱい夜更かしをするんでありますが、
そのような時、時計の針が午前0時を回る直前からリモコン持ってスタンバイするのが一種の慣わしなんであります。
0時になったと同時になる「チャチャラチャチャチャラ・チャチャラッチャー」というメロディと共にテレビの前のみんなは臨戦態勢。
その商品がお買い得かどうかを瞬時に見極めると、即座に受話器に手を伸ばし
「0120」のフリーダイヤルボタンを押すのであります。
でもって、希望の品をオペレーターに伝え、商品をゲット出来れば、
興奮のうちに無事終了。「あぁ、今夜も買ってしまった……」となるのであります。
「商品をゲット出来れば」と書いたのは、本当に稀なんですが、出来ない場合があるからなのです。
例えば、本日9月10日のSSV、
カシミヤ100%のタートルネック・ロングセーターの場合、
始まって数十分で「ピンクが残りわずかです」の表示が!!
そうです、この「残りわずか」表示が曲者なのです。
この商品をちょっとでも良いと思っている視聴者は「キャー!私の欲しい色が(も)もうすぐ無くなってしまう!!」と半狂乱になり、
迷っているまたは、冷静に考えている場合ではなくなってくるのです。
しかし、この表示のもっと凄いところは「この商品をちょっとでも良いと思っている視聴者」以外にも影響を与えてしまうところなのであります!!
「別にタートルなんて欲しくはないわ」と思っている視聴者の心にもムクムクと沸き起こる
あっと言う間にピンク色が無くなったわ。
         ↓
定番カラーではないサックス色もすぐ無くなるのかしら。
         ↓
無くなったらどうしましょう。サックス色のカシミヤなんて滅多にないし。
         ↓
無くなった後に欲しくなったらどうしましょう……。
         ↓
なくなる前に買わなくっちゃ!
         ↓
       即電話!
となるのであります。
この電話がまた繋がらないのよ。
次々と無くなってゆく商品。サイズ切れに色切れ。焦る心に繋がらない電話。
この電話には「タッチでショップ」なるオペレーターに繋がなくとも
音声ガイダンスに従って商品をいち早く抑えられる回線も存在するんですが、割と年配の視聴者はどうも「man to man」の連絡方法の方が安心するんでありまして、
「繋がらない電話と格闘→カウントによって表示される購入者数→無くなってゆく商品
→サイズ切れに色切れ→焦る心→繋がらない電話」
という道順をグルグルと回る巨大なMAZEに迷い込んでしまうのであります。
そして、めでたく商品をゲットした際には、もうその商品が欲しかったかどうかなんて
冷静な判断は遥か彼方に消え去り、ただ勝利の恍惚感に浸る、ってな訳なんであります。
とまぁ、こう書きつつもお先生は「携帯でショップ」派なんでありますが。
だって、電話なんて本当に繋がらないんだもーん!
そんなお先生の対戦成績は、始まって15分で完売した「幻のSSV」を数点勝ち得た過去もございます。
そして、今日も買ってしまったタートル。グレーとブラックを……。
実は前日も以前から迷っていた『枕博士の枕』を買ってしまいました。
あぁ、今週末もやってしまった……、という訳です。
月曜のSSVに手を出すことは稀なんですが、
阪神(←このことについては未だ語りますまい)が11時過ぎまで試合やっていたもんで、つい。
しかしね、冒頭にも書いたように、この『SSVの熱狂』は
やはり魔の時間帯午前0時というのが必須なのである。
例え友人から「今日のSSV素敵ですよ」とお特情報を貰っても、
昼の冷静な気持ちで見ると、「う〜ん、これ良いけど本当に欲しいか?」
と自問自答出来るのであります。不思議だ。
だから、SSVを買わせる方はこの「魔の時間」(または「魅惑の時間」?)午前0時に
焦点を合わせ、販売戦略を練ることが重要である、って当たり前ですけど。
万一、電話が繋がらなくて、朝になってから商品を見た時、
すっかり買う気がなくなっていることも多いのは事実である。
また、0時のSSVを注文しているうちに完売してしまい、
昼過ぎになってチェックした時、
注文のキャンセルが出た為、品物が「在庫あり」になっていたのに
何故か「別に買わなくてもいいや。そんなに欲しくないや」と言う気持ちになって
結局買わなかった、というのも経験談です。

とまぁ、色々と書きましたが、ショップチャンネルの魅力はこれ以外にキャストとゲストにもあると言えるでしょう。
「キャスト」……。それはとあるネズミの国で毎夜踊り歌うあのお姉さん、お兄さんのことではありません。
商品を紹介する司会とでも言いましょうか。
まぁ、この方達が芸達者というか、口達者というか。
ホント、1時間息継ぎする暇もないくらい喋り通すんですの。
主に1人1ブランド、約1時間の担当なんですが、
なんせ365日24時間放送ですから、キャストは何人もいます。
しかし、この煩い私が言うんですけど、何故か大体どのキャストも嫌いじゃないんですよねぇ。
いや、いますよ。中には「ちょっとこの人は苦手」って人も。
私がショップチャンネルに嵌った入り口は松本キャストでした。
高級なジュエリーを語る流麗な言葉の数々。
檀れい系の美しい容姿に元アナウンサーならでは(?)の大人な声色。
この方が高級品を紹介すると売れる、ってのは分かる気がします。
ちょっと不器用なところもお愛想です。
その他、気さくなお姉様の稲垣さんも
何を食べても美味しそうで幸せそうな、かなえさんも
親身な感じの猪野又さんも
お客様の「嬉しい御声に」思わず涙してしまう北条さんも、
男性キャストでは、奥様を褒める達人の嶋田さんも
芝居や洋服のことになると特に一生懸命な玉さんもみんな嫌味がないのです。
それにゲストも多彩。
特に、お先生も愛用中の化粧水・エポラーシェを発売する
トリプルサン社の代表取締役岡江美希様に置かれましては、
生まれた時は男性、20歳にして女性へと変身を遂げ、
その燦然と輝く美を欲しいままに、ご自身が研究に研究を重ねた化粧品を売る
美のカリスマのなのであります。
いやね、やはり元ニューハーフさんだけあってか、喋りはお手の物。
伝説の『上岡龍太郎の100人』ニューハーフ篇を見てから
ニューハーフ好きになった(?)お先生といたしましては
こんな人を待ってました!!!とばかりに
椅子から飛び上がってその美しさ面白さに狂気乱舞したのでした……。
あんまり書くと恥ずかしいか?
てな訳で、たまにその喋りは煩いよ〜〜、って方もいるかも知れませんが、
お先生は当分、嫌いになる予定ないなぁ、ショップチャンネル