石元泰博写真展の感想と写真集『ISLAM 空間と文様』と映画『落下の王国』とちょっとだけ『石岡瑛子 回顧展』

最近のとある1週間🎵

(どうでも良いけど、本日のBGMは山下達郎のBEST🎶
低気圧が酷いので『高気圧ガール』からスタート🎶BESTを聴いていると、達郎って天気や季節、1日の時間の移り変わりを感じさせる歌が多いよなー🎶)

以前、ご紹介した石元泰博写真展をオペラシティに見に行ってきました😄

osenseitoosaitousama.hatenadiary.org

いやぁ、本当に行って良かったです❗❗❗❗(教えてくれた母に感謝しました。)
自分で早めにご紹介していてなんですが、宝塚のビューイングの予定とかで、結構ギリギリの日程になってしまいましたが、3時間は取って見に行き、その後ご飯を食べたり、同じ建物にあるファンシーショップとCan Doで色々買ってるうちに結局半日近くオペラシティにおりました💦

肝心の写真展ですが、モノクロの写真、カラフルな多重露光、母の写真集で見た桂離宮、数々の名だたる建築家の近代建築、日本の文化人の写真や雑誌に連載していたラップで巻かれて売っている野菜や魚を買ってきてスタジオでライトを当てて撮った数々の写真、そして、後半のイスラム建築、東寺の伝真言両界曼荼羅伊勢神宮の鳥居、興味深い年表や写真の映像と、どれも凄かったのですが、私はまずモノクロの近代建築に惹かれました。

石元夫妻の仲人が丹下健三だったことでも分かる様に、建築雑誌などに載せる写真を石元泰博がたくさん撮っていた様ですね。

近代建築が好きな方は建築雑誌をつい買っちゃうと思うのですが、私も小学生の時に雑誌『新建築』の表紙の建物の写真のダイナミックさに惹かれて買っていたことがあります。(ちなみに住宅も好きなので、テレビ番組『渡辺篤史の建もの探訪』もずっとビデオにまとめて録画していました😄)で、そう言う雑誌では建物の写真ってやっぱり超重要なのですよね。設計図や施工費とか説明文とか、その他諸々の情報も載っているのですが、やっぱり私の様な素人には、近代建築=斬新で格好いいビジュアルが全て❗❗って感じなので、やはり自分の自信作である建物をより格好よく撮ってくれる写真家は本当に引く手あまただろうな、と思いました。

石元泰博丹下健三白井晟一磯崎新黒川紀章内藤廣とか、まさに時代の寵児たちの作品を撮っているのですが、私は丹下健三香川県庁の写真と内藤廣の高知にある牧野植物園の牧野富太郎記念館を撮った写真が特に気に入って、写真の格好良さだけでなく、建物自体にとても興味を持ちました。

高知県立美術館にある石元泰博フォトセンターも含めて、どれも四国にあると言う😅牧野富太郎の植物園や記念館が高知(牧野の生まれ故郷)にあるなんて知らなかったー。四国には大学の卒業旅行で讃岐うどんを食べるためだけに瀬戸大橋を渡ったのですが、それ以降は行ったことがなく、インターネットが充実してから細かく検索したことすらなく、私、国内旅行はもうスーパージュニアのコンサートがないと行かなくなってるので😣高知は金比羅さんとか行ってみたいな、と漠然と思ってるだけだったのですが、こんな凄い所があるのですね、高知。これは県立美術館と併せて行かないと🙌香川も、県庁が丹下健三の建築だなんて羨ましいけど、現在の画像見たらお隣に新庁舎も出来ていてかなり雰囲気が違いました😓そりゃ1958年完成だもん、街の景色も大分変わったでしょうね。。。)

で、東寺の曼荼羅を撮影してもの凄く大きく引き延ばして展示してあるスペースも圧巻で、そこは写真OKだったので、絵を撮った写真を写真で撮るって、なんか訳分かりませんが、凄い写真が撮れました😅(私、実は写真を撮るのが結構好きなので、色々なパターンで撮ってみましたよ。)
と言うことで、撮影可能な場所はブログ等に載せて大丈夫らしいのでこちらをどーぞ🎵

(決められたこの□の中に立って写真撮ってね、と言うことだったので、若干撮りづらかったです💧)

f:id:osenseitoosaitousama:20201205161935j:plain

この方々のお顔がとても良くて好きでした。

斜めの、とても遠くからズームでしか撮れず💧

f:id:osenseitoosaitousama:20201205160804j:plain

凄い赤を敢えてコントラスト強めのモノクロで。

f:id:osenseitoosaitousama:20201218184703j:plain

三方向をパノラマで~🎵クリックして拡大して見て下さい。

f:id:osenseitoosaitousama:20201218184755j:plain

残りの一方向のパノラマ~🎵こちらも是非拡大を。

f:id:osenseitoosaitousama:20201205163206j:plain

遠くからでも近づいて見ても、モノクロなのに本当にここにある様な、静かな力を感じた伊勢神宮の鳥居。


さて、それは良いとして、私が特に、特に惹かれた展示は、、、人力車を引く私が大好きな三島由紀夫や格好いい土方巽の人物写真や高級スーパーのギラギラした鯛の写真や、まるで本当に目の前にあるかの様な伊勢神宮の鳥居の写真も良かったのですが、、、唯一スライドショー形式で展示されていたイスラム建築のスペースでした。

なんせ、こちらでも熱く語っている様に、

osenseitoosaitousama.hatenadiary.org

ここ数年、と言うか、これから生きている間、よしんば、またも生まれ変わってしまっても、ずっと私を虜にするイスラムの意匠。。。
いや、これ、3周くらい見ていました。
僭越ですが、とにかく、構図が、私がモスクを撮るならこう言うの撮りたいの❗❗❗❗😫😫😫ってのばかりで、もうずっとその場に居たいくらい、良い感じの写真のスライドが流されていました。
イスラム建築って、モノクロの近代建築のスタイリッシュさとは全然違って、それ自体がとにかく情報過多❗❗❗❗って感じだと思うのですが、建物全体だったり、模様だったり、実際に目にすると撮りたい物が多すぎて、何を撮って良いのか冷静さを失いそうになると思うのですが、百戦錬磨の写真家はさすが違いますね、迷いがなくて。凄い😫

そんなこんなで、そのイスラムコーナーの写真は30枚くらい??だったのかな、多い様な少ない様な感じだったのですが、これが全部載っていたら図録を買いたいな、と思っていたのですが、図録は会場にある写真が全部載っている訳ではなく、また逆に東京の会場にない写真も掲載されている内容でした。

で、帰りの電車の中で、「牧野富太郎記念館の写真、良かったなぁ。あれ内藤廣の写真集に載ってるのかな??」などと検索していたら(実際、『内藤廣石元泰博 空間との対話』(2013年)と言う写真集が発売されているのですが、1万円でした😓)なんと❗❗❗❗❗❗❗『ISLAM 空間と文様』と言う凄い装丁の石元泰博の写真集が画像検索結果に出て来たのです😱😱😱😱😱
震える指でクリックしてみると、スライドショーで見た、あの石元泰博イスラム建築を撮影した写真集があったのです❗❗❗❗(なんだ、知らなかったのかよーと言わないでね😵)
いやぁ、あのスライドがちょっとでも図録にあれば、、、くらいに思っていたら、なんとイスラムだけでまるまる1冊😱😱😱それもね、画像を見ると、どうも他の写真集とはレベルが違う心血を注いだ様なすんごい装丁なんですよ、箱も表紙も❗❗❗❗❗
で、中の写真の画像を載せてくれていた古本屋さんのHPを見ると、もう仰け反るばかりの凄い写真で😫

いやね、スライドショーは良かったのですが、壁に映ったスライドは拡大されているので、荒かったんですよ💧
それが、写真集のは凄い密度のモスクの文様がみっちり精密に印刷されてる画像がドドドーーーーーン💥と出て来ちゃったもんだから、その時点から、「ヤバい、私、これ買わなきゃ、、、」と戦慄く自分を購入の計画と在庫検索するために落ち着かせたいのですが、なかなか無理で😵😵
で、結局、この写真集も一応古本屋さんで売っていたのですが、やはり1万円が基本で。。。アマゾンではマニア本扱いで意味不明な値段の物もありました💧

取り敢えず、冷静になってから何処で買うか計画を立てて、結局、結構なお代金を支払って買ったのです。そして、私の所へ到着するまでに約1週間、、、、
届いたのが、こちらです。

はい、ドドーーーーーーーーン❗❗❗❗❗❗❗❗❗

f:id:osenseitoosaitousama:20201218191459j:plain

(いや、ミーリーのペルシャ絨毯と衝撃のマッチ感😱)

なんとこれ、片手で持つのは厳しい重さ、なんと解説も含めると500ページもあり、その厚さは箱も入れると5㎝はありました😫当時(1980年)のお値段はなんと46,000円😱いや、これよくぞ発売してくれたし、買ってくれた方がいたから今の私が手に入れることが出来たのですよね😢出版してくれた駸々堂さん他、ありがとうございます🙇

 

とにかく濃すぎて、私、涙が出そうになり(いや、出ちゃったよ、実際😭)、涎が出そうになり、鼻血が出そうになり、動悸がしちゃう内容だったのですが、私はこれを見ていて思いました。

私がイランに行ったら撮りたいのってこう言うのだもん、しかも、この写真集、撮影場所はイランだけじゃない、スペイン、エジプト、トルコ、インドなど、各国まわってイスラム建築の歴史を撮っている、、、私、最悪もう海外へ行ってモスクを見られなくてもいいや、、、石元泰博がここまで撮ってるなら、コロナの所為でイランに行けなくても、モスクを見られなくても、これで良いのかも知れない。。。。

中身はこんな感じです。(著作権的に微妙なので、中を写して下さっている古本屋さんのリンクを。とにかく凄いので是非ご覧ください❗)

イスラム: 空間と文様/石元泰博|建築書・建築雑誌の買取販売-古書山翡翠

2162 イスラム 空間と文様の商品詳細|古本の買取<京都・古書ありま>

イスラム 空間と文様 - 古本買取販売 ハモニカ古書店 建築 美術 写真 デザイン 近代文学 大阪府古書籍商組合加盟店

(ただね、後に、この凄すぎる写真集を見ていたら、逆に自分の目でも本物を見てみたい、と思ったのも事実です。それくらい色々な意味で凄かったです😭)

この写真集、美術書にもよくある平面図や立体図面も載っていたりするのですよー😫勿論それぞれの建築物の解説も。そして、これでもか❗❗❗❗って言う、ムカルナスの写真がとにかく凄い。
絨毯の話でも書きましたが、子供の頃、イマーム広場のシェイク・ロトフォッラー・モスクのムカルナスを見て、自分の価値観に「立体幾何学」と言う物が加わったのですが、凄い数のモスクの様々な立体幾何学を見ていて、今更ながら、私の心の中にはずっと「ムカルナス」と言う「意匠の権化」みたいな物があったんだなー、と思いました。

で、検索したりしてるうちに、『ミクロの世界の立体幾何学』って本をちょっと読んでみたくなりましたが、お高かったです😅8,360円也❗

もうこの写真集は一生、楽しめる内容です。出逢えて良かった😢


で、この写真集を見た後に夜に観た映画が『落下の王国』。
これ映画館でも観たのですが、結構イスラム建築が登場するのですよね❗❗これ、大きいテレビで高画質で観たかったので、放送を知って嬉しかったです。ツイッターでトレンド1位になっていたのですが、呟きを色々読んでいたらこの映画の衣装を担当している石岡瑛子の回顧展(絶対、見に行かなくちゃ❗)があること、そして、その感想を山形浩生(好きなのです……)がブログで書いていたのを知りました。
ついでに山形が結婚指輪をしている写真を初めて見、、、濃い1日が終わりました💦

と言うことで、
本当に濃かったわ~~~~~😅
それでは~🎶