【ファッション考察 第二段】「自分に合った服とは?」オーダースーツ実践篇【1】)

こんばんは~🎶

さて、本日はファッションについて気ままに語ってみよう【ファッション考察 第二段】。
テーマは「自分に合った服とは?」(「合う」から「似合う」へ。オーダースーツ実践篇【1】)です🎵
これ、「自分に似合う服」と「自分に合った服」ではちょっと意味が違うのでご注意下さい😌

 (【序段】と【第一段】はこちら⬇)

osenseitoosaitousama.hatenadiary.org

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前回、「モデル体型だからと言って何でも服が似合う訳ではない」と言ったと思いますが、昔、身近に細くて手足が長い、良いスタイルを持っている男性がいました。身長は176㎝くらいだったでしょうか。
でも、その人、体は細いのに、とてもダボダボしたスーツを着ていたのですよね💧
私はとても気になって、スタイルが良いのに勿体ないと思ったので話を聞いてみると、「腕が長いのでそれに合わせようとすると大きいサイズのスーツしかなく、ズボンの丈は足の長さに合わせられるが、ジャケットはどうしてもブカブカになってしまうのが自分でも好きじゃない😞」と言っていました。
なので、「そんなあたなには、ズバリ、オーダースーツでしょう❗❗」と言ってみました。

「似合う」云々の前にサイズが「合う」ことが先ず第一歩目です😄
その後、話が盛り上がり、私は小娘でしたが、オーダースーツでも意外と手頃な価格(勿論10万円以内)で出来るお店を見つけたので、その人と一緒にスーツを誂えに行ってきました🎵
気に入った生地を選ぶことから始まるのは勿論ですが、とにかく寸法がその人の体型に合った、手足が細くて長い、それでいてジャケットの身頃はブカブカではなく、程良いゆとりがある細身の美しいスーツが出来上がり、とても格好良く、お店の方も惚れ惚れする様なスタイルが完成しました✨(お店の方は「これはモテちゃいますよ❗」と言っていました~。この言葉、何よりですよね。見ていた私も大満足でした😌)

これが私の初オーダースーツの体験談です。
この話をした訳ではありませんが、職場で、私に何らかの雰囲気??(または妖気??笑)を感じ取った同僚の男の子と話が盛り上がり私のブログも読んでくれたりしているうちに、ある日、「オーダースーツをお先生に見立てて欲しい!」と言ってくれました。
おお、これはなんと嬉しいお申し出😆
それを聞いた瞬間に、お店は前から気になっていたあのお店に行ってみよう、既製品ではなく、敢えてオーダーするなら彼にはきっとこんなスーツが似合うのでは?と色々と右脳が働き出しました🎶
その彼(以下、「依頼人」)も体型を含め手足が細くて長めの恵まれた体型で実際よりも背が高く見えます。今の世の中なら既製品でも合う良いのがありそうで、普段のスーツスタイルも全く違和感はなかったのですが、オーダーするならその恵まれた体型を活かしてもう少し冒険した柄でも良いかも。実年齢よりは若く見え、大人の男のビシッ❗と言うより少し可愛い感じのファッションスタイルが似合いそうなので、きっと持っていないだろうネイビー地にボルドー系ウィンドウペン(チェック)のウールのスーツはどうかな?と、ビビッと来ました😄

そうと決まればお店の下見です🎶
実は私が長年お世話になっている銀座のあるお店の近くにオーダースーツのお店が出来、外にジャケットとベストを着たトルソーが置かれていて、その作りを見てなかなか良いなと思っていて、オーダーの値段も調べていたのです🎵
外から見るに、ガラスドアの向こうには質の良さそうなスーツ生地がズラッと畳んで棚に置いてあり、良い生地好きには堪らない光景が広がっていたため、とにかく近くで見たい触れてみたい……と、そそられておったのです😌💦
本人に実際のご予算は聞きませんでしたが、きっと許容範囲内だろう(5~8万くらい??最悪もっと高くなっても10万円以内では作れる)と判断し、HPも確認した上でお店に伺いました。

取り敢えず「どの価格帯でどんな生地があるか」実際に見て、あとのはそのお店の理論・哲学みたいな物を聞いてお店の方の人となりを確かめたかったのですが、まぁ、私みたいな者がちょっと入りづらそうなお店に突然訪れて根掘り葉掘り聞くと不審者なので💦、私の行きつけのお店の店主さんに挨拶がてら紹介して貰い、かくかくしかじかでちょっとお店の中を見せて下さい、と頼みました🙇
そうしたら、お店の方も話を盛り上げてくださって、結局1時間半くらいは余裕でお話しておりましたね。

最近はオーダースーツのお店も多様化しており、銀座でも結構お安い(「手頃」ってより寧ろ「安い」)価格のセミオーダーから、余り内容が分からない感じのお店もあったりで色々なんですけど、そのお店はとてつもない数の生地見本だけでなく、畳まれた生地が束で置いてある(元々、生地問屋の関係のお店だったらしい)ので、質感を確かめられ、体に合わせて見ることが出来、初めてスーツをオーダーする人でも全体像をイメージしやすいのです。(ちなみにお店にはエルメネジルド・ゼニアやロロピアーナ、ドーメル、スキャバルといった超高級人気ブランド、そして英国最上級のハリソンズ・オブ・エジンバラとマニアな方でも大満足な品揃え✨)

一先ず「このお店良いんじゃないかなー」と思った私は依頼人に話をして再び、一緒に見に行くことに。
まぁ、本人が話を聞いてピンと来なかったらお店を別のところに変更してもいいし、と言う感じで、アテンドしてみました。
(この辺りから、私の立ち位置はどちらかと言うとお店側の人😅)

依頼人的には最初、伊勢丹でオーダー(私がよく「伊勢丹伊勢丹!」って言ってるからだと思います😅)したら良いのかな??って言ってたくらいなので、この素晴らしい生地で金額も大分お手頃で仕上げることも出来、お店にあった既に作られた様々なタイプのジャケットを試着てみたり、シャツもたくさんの生地の中から低価格(5000円くらい)でオーダー出来、お店で売っているネクタイも大変可愛くて、値段も超絶可愛くて、、、と色々見回った結果、とても満足してくれた様です😌(良かった💨)

さて、お店にある生地や生地見本を全て探してくれましたが、私のイメージそのままのウィンドウペンの柄はなく(もっと冬用の厚い素材で割と大柄(□(四角)の大きさが私のイメージより1㎝大きい)しかなかった)、お店に畳んであった生地で最もイメージに近かったネイビー地にピンク系のチェックの細い線(遠目だと余り目立たないレベル)が入った真夏以外は1年通して着られるウールの生地と、織りの質感が美しいネイビー(濃紺と言うより、グレーが混ざった感じの色)の無地の生地の二つの候補に決まったのでした✨

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(せっかくなので実際の画像を。右と左のネクタイは同じ物なのですが、実物は右に近いです。なので左の実際の服地はもう少し落ち着いた感じです。)

(ちなみに無地の服地は右のこの2種で迷ったのですが、左の少しグレーがかったほうが似合うかなと言うことで決定。)

形は、最初は依頼人が英国が好きなのもあって、英国スタイルが良いのかも?と言っておりましたが、実際着てみると少し仰々しく見え(『相棒』の右京さんぽい感じ)、本人のカジュアル感からイタリアンスタイルの方が似合うし格好よく見えるね、と言うことになりました。

さて、「せっかくお店にたくさんの生地やジャケットがあるので、気になった物を合わせたりしてみれば?好きな物や似合う物だけじゃなく、似合わないかも知れない物なども幅広く見ると面白いよ🎵」と言うことで、手にとって色々合わせてみました。その都度、私が「それは似合う」「その色の系統ならこっちの方がより似合う」などとコメントしたのは言うまでもありません💦(よく分からないのですが、ご本人は余り色とかが似合う・似合わないと言う感覚、判断基準が今までなかった様で、色々驚いていました~。あ、でも男性ってそんなものなのかなぁ。女性はメイクするので、自分の顔に似合う色には超敏感ですよね。少し前はツイッターとかでもベースメイク等のブルベかイエベかの診断が流行ってたし、アイメイクでは「殴られた様に見えてしまう」とか「まるこちゃんの藤木くんみたいに具合が悪そうな唇に見えてしまう口紅の色」とか、あるあるネタですよね😅あとはネイルを選ぶ際に、塗りたいネイル(ベージュ系とか)の色と自分の手の色との相性の悪さに愕然としたり、、、なんて話はよくあることです。そのために女性は自分の顔や手の色を白く(明るく)したい❗❗または黒くしたい❗❗などと思うのです。)

他の記事を読んでいただいた方はお分かりでしょうが、私は宝塚が好きなのですが、「男役はスーツだと顔と手しか出ていないので表現が難しい」と言うジェンヌの話をよく聞きます。
そうなんですよねぇ。色合わせもそれに大きく関わってくるのです。女性は化粧をするし、スカートの場合は足が出るので都度、雰囲気を変えられますが、男性は髪の色を変えることは出来ても、顔の色を変えることは出来ません。なので、どうしても顔色に似合ったジャケット(スーツやシャツ(は顔色とスーツの色に合わせた物))の色を選ぶのが基本だと思うのです。
「いやいや、俺は見えないところは色、白いんだって❗」と仰る方がいるかも知れませんが、スーツにおいては出ている顔色に合う色を選ぶのが賢明だと思います。

依頼人を見ると髪は黒、顔色は、、、小さい頃からサッカーをやっていて、今もその頃からのお仲間とフットサルをやっているそう。キャンプや海に行ったりもするそうで、私なんか(日中、家に居てもカーテン10㎝も開けない。。。)と比べると大分、陽の下にいる時間が多そうです。なので、冬でも顔はちょっと焼けている感じがします。赤が多めの茶系の服は、場合によっては似合う物もあるかも知れませんが、慎重に選んだ方が良い気がします。
私が似合うのでは?と思ったネイビー系は割と広く似合う気がしますが、黒に近い様なネイビーよりグレーが混じったネイビーの方がより似合いそうです。
赤が強めに出る色は茶系でもネイビー系でも私としてはお薦めしないかな。真っ黒っても感じも少し違うかな、と思いました。
現代の日本ではモノトーンが多く好まれていると思いますが、前回も書きましたが、実は黒が本当に似合う人って余りいないのですよね。(昔は黒い服なんて余りなかったので、ヨウジヤマモトの黒がセンセーショナルだったのですよ。)
きっと私服は黒い服を持っている方が多いでしょうから否定はしませんが、もし、依頼人に黒とネイビーのコートを着てみてどっちが良い?と言われたら、勿論それぞれの細かい色分けはあるけれど、やっぱりネイビーの方をお薦めすると思います。あと、意外と柄物、と言うか、グレー系より特に茶系ベースのグレンチェック(ベージュ、グリーンやオレンジが混ざっているのとか少し可愛い(カジュアル?)感じがする物)が似合うな、と思いました。これ、さっき「茶系は似合わない」って言ったよね?と思うのですが、女性でも顔色を基本として洋服の色とメイクの色に逆転現象が起きるように(例えば私の場合、ファンデーションのカラーは0番で割りと白い方で、紺色の服が一番似合うが、アイメイクやリップではブルー系が似合わないとか)、洋服の柄物になると似合う色が逆転するのかな?と思いましたが、専門家じゃないので詳細は不明です😵

そう言えば、最初オーダースーツのお見立てをして欲しい、と言う話が出た時に、一緒にいた職場の女性が「やっぱりオーダーになるとブラックスーツですか??」って言っていたのですが、黒いスーツは所謂フォーマルで、結婚式やお葬式しか昔は着ませんでした。
今はK-POPのアイドルを見ていると黒いスーツに黒いネクタイ、白いシャツと言う組み合わせが結構あるのですが、ズラッと並んだ時、華がないと、なんだかお葬式みたいに見えてしまうのです。なので、一般の方は黒いスーツは着ない方が無難でしょうね。K-POPアイドル並にオーラや華がある人(と言っても、彼らはメイクばっちりですから。)は着てみても良いかも知れません(きっと格好いいのは昔のディオールオムとか今のセリーヌとか、やっぱりエディ・スリマンの様な感じなんでしょうけど、それだと完全アパレルっぽいな。こう言う時はやっぱり「形」が大事ですね。)が職場ではちょっと悪目立ちしそうです。そう言えば、男役ジェンヌにも黒いスーツスタイル多いですよね。でも、襟にサテンがついたタキシードジャケットとかフォーマル感を出したい時に着ているイメージです✨
(あ、そのうち『大好きな黒い服を1年間買わない決意をした話』でも書いてみたいですね😄)

今回はお子さんの七五三や入学式、友だちの結婚式とかで着るようなスーツではなく、仕事でちょっとテンションを上げたい時に着て欲しい、仕事でも滅多に着ない特別過ぎる物より、結構いっぱい着て東京のお洒落な街を歩いて欲しいし、お洒落だけどしっかり職場にも馴染む物を作って欲しいなと言うのが私の勝手な希望でした😌

まぁ、うちの職場は広く見ると学歴が高い人は多いのですが、スーツスタイルでは男性も女性も余りお洒落な人がおらず💧だからといって技術職みたいにカジュアルでもないし、「品行方正=無難=目立たない」感じが暗黙に求められているので、人数が多い割には良い生地のスーツを着てる(お金をかけている)なぁ、、、と思うことは余りありません。(この場合、本人のこだわりの問題なので、年収の問題ではありませんよ。)
所謂「偉い人」の中にはパティックフィリップの時計をしてる人なんかもいますけど、「薄くて袖口で邪魔にならないから」って感じで時計マニアって感じではなかったなぁ。
まぁ、部署によっては違う意味でギラギラした人もいますが、センスは余り感じず、ぱっと見で分かるステータスの方に重きを置いているスタイルです。昔、そんなギラギラした人が「どうどうこれ???」と言ってきたので「アルマーニですか(棒読み)」って答えたら「おお、さすが😆(分かるんだね)」みたいなやりとりがありましたが、まず体型に合ってないなぁ😒と心の中で思いました。
女性も幹部系は基本スーツなんでしょうけど、確かにキラッとした良さげな生地の人もいますが、とにかく形が普通で詰まらない。。。お尻が半分くらい出る、ウエストが細めの割とぴったり系のジャケットに膝丈のタイトスカートで超絶無難なスーツスタイル❗って感じで、無地かストライプのみ。そう言えば、誰かみたいに白いスーツの上下ってのはいないですね。なんとなく理由は分かります。。。
フィービーがデザインしたセリーヌのオーバーサイズのスーツでも着てる人がいたら私のテンションがあるのですが😫あ、エディのセリーヌでもカッコ良いですよ😅
海外経験者もそれなりにいるのに、そう言う雰囲気が感じられないのは何故なのか。アメリカン(保守的?)な感じなのか?あーー、そう言えば上司でブルックスブラザーズとかいたなぁ。。。あ、でも、バーバリーも着てたなぁ。あ、でもバッグはグッチだったなぁ。(改めて考えると米・英・伊の組み合わせって凄いな💦💦この方は超特殊で、ファッションに対して強い理念をお持ちで、ハイブランドミックスの才能がある、大変お洒落な方でした✨)確かに英国・フランス留学・勤務の人は余り見ないかも。イタリアは皆無だな。ドイツは何人かいたな。(比率はアメリカ30に対してフランス(領も含む)4、5?くらい。英国は何故か3くらいの割合?……なんかもう少しファッションに関してやり甲斐がある職場だったら、どの国系のスーツ(生地&デザイン)を着ているか統計とったら面白そう。)

勝手な提案ですが、資金に余裕がある女性でスーツスタイルが多く、「スカートは膝が見えていないと駄目❗ウエストやお尻が強調されていないと駄目❗」ではない方で、スーツスタイルに悩んでいる方は形の選択肢を増やしてみてください😄
まぁ、ハイブランドだと、例えば、エディのセリーヌではタキシードジャケットが30万、ツータックパンツが10万くらいですが、試着してみればきっとテンションが上がると思います🎵でも、セリーヌは今、スーツ系は黒ばかりかな。あとはダークな色ならTHE ROWとかね。別にジル・サンダーでも良いですけど、黒ばかりなので、やはり飽きてしまうでしょうから。所謂ウエストが細めでお尻が半分隠れるくらいのジャケット丈の典型的なレディーススーツより、身頃がストレートのジャケットやオーバーサイズ(所謂、メンズライクってやつですね)やロングタイトスカート、テーパードパンツ、太めのパンツなど、色々と形を取り揃えてみるともっと楽しくなると思います🎶

さて、話が大分逸れましたが、あと依頼人に見て欲しかったのは前回言った様に「素材」(質感)ですね。触っても大丈夫だったので、綺麗な手でそれぞれの生地(で触って良い所)を触ったりして質感を見てみてと。
私は上質なウールやカシミヤの生地の質感がとても好きなのですが、生地屋さんに行ってもそこまでズラ~~とはないのですよね。実は、スーツをオーダーしたいと言う気持ちより、上質な生地が見たい、欲しい(本当は売って欲しい😫勿論、生地だけでは売っていませんが💧💧💧)と言う、ある意味、不純な動機💓もあってこのお店を選んだのですが、見ているうちに私もスーツをオーダーしたいな、と思う様になりました😄それくらい生地がどれも美しくてジャケットやパンツを仕立てて貰いたくなったのです。(私が作るなら身頃はストレートのジャケットに太めのパンツが良いなぁ。そう言う「ご相談」も頑張ってしてみれば、内容によっては可能みたいでした。でも、あんまりそう言うのって失礼なのかな、とも思うから気が引けますよね😓)

さて、オーダースーツ実践篇【1】はここまで。
実際に初めて依頼人をアテンドした日に決まったことは、

・このお店でスーツを作ること
・生地の候補を2つにまで絞ったこと
・このスーツの生地ならこのシャツの色とデザイン、生地が良い
・それに合ったネクタイを手頃だったのでその日に買った

くらいで、後日、再訪して

・採寸
・スーツのデザイン
・シャツの生地選び
・シャツのボタンやデザイン選び

など細部までを決定することになりました。

と言うことで、その話は次回~🎶