【ファッション考察 第一段】イメージと何かが違う?洋服のコーディネートを成功させるためには、形にこだわれ🎵

※この企画は、私のブログを読んでくれている職場の男の子から「ファッションについてお先生の話を聞きたい😃」と有り難いリクエストをいただいたので、【ファッション篇】と称して、人生でファッションについて色々考えてきた私が、あーだ、こーだ語ってみたいと思います🎵

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こんばんは☺

前回の【序段】は、ファッショについて「何を着て良いか分からない」人は「自分が何を好きかを知ろう」、「好きで、且つ、似合う物を着て欲しい」、そして服を買ってからは、それを生かすも殺すも「コーディネートが重要」と言う話をしました😃

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第一段の今回は、「じゃあ、コーディネートってなんなの??どうやって考えるの??」と言うお話を🎶

さて、好きな服を買ったものの、家に帰って着てみると、なんか似合わない。お出掛けするために、いざ手持ちの服と合わせて着てみても、なんか自分がイメージした仕上がりじゃない😵色々考えみたけれど、何が「違う」のかよく分からず、結局「家にある物を適当に着てきました」みたいな仕上がりに。本当は色々考えて合わせたはずなのに。。。😣
こんなことってありませんか?

「この洋服、素敵💓好いなぁ。。。」と思う時、皆さんはどこが素敵だと思っていますか?
一般的に、最初に人の目に入る物は色や柄かも知れませんが、実際にこの「好いなぁ」と思う部分で重要なのは、私は「」だと思っています。

デザインと一言で言っても色なのか形なのかディテールなのか、様々にあるとは思いますが、自分が「好いなぁ」と思って買ってみたり着てみたりして「なんか違う」となる部分はやはり「形」=「全体のフォルム、シルエット」の問題なのではないかな?と思うのです😵

当たり前ですが、その好いと思った洋服の色は誰が着ても変わりませんが、フォルムは着る人の体型、コーディネートや着こなし(服の着方や着崩し方)によって大きく変わります。
所謂「似合う物」とは、「その人の体型を活かした全体のフォルムが格好良く見えること」だと思います。別にモデル体型だからって何でも似合う訳ではないのです💨

ちなみに、色もカラーコーディネートの観点から、一言で茶や紺と言ってももっと細部に分かれていて、その人の肌に合う色は違ってきます。ただ、これはその人に実際に会ってみないとアドバイス出来ないし、色が溢れる最近は、人々は割と色に敏感で、髪の色やベースメイク、アイ・リップメイク、ネイルカラーを毎日変えることが出来るため、結構、柔軟に対応出来るのでは?と思います。
ちなみに黒をよく着ている人でも、実は黒は合わないと診断される人が多いみたいです💧

まぁ、着物は形が同じな分、本当に微妙な色の違いや質感が大事ですが、着物のコーディネートはかなり難易度が高いので、今回は洋服のみの話をします。

(でも、色の組み合わせ方が凄く奇抜だったり、絶望的だったりする人もいるんですけど、それはその人の目に見えている色がそもそも違う??気がするので、余りあれこれと言う気になりません。例えば奇抜な色だとしてもやっぱり形が良ければ格好いい気がするのですよねぇ😵)

さて、コーディネートする際に意外と考えていない、見えていない部分はやはり「形」(自分が着た時のイメージ)だと思います。
当然、ハンガーに掛かっている状態、マネキンが着ている状態と自分が着てみるのとは違いますよね。

前述した様に、一般の人はまず色や柄に目を奪われてしまい、全体のフォルムが自分に似合うかの想像が出来ないままに最初から一部の服を除外している場合が多いと思います。

しかし、私は形を見て、その人に似合うと予想出来れば(この辺が特殊能力かも)、これ似合うと思うから着てみて、と伝えます。勿論、その人が何か嫌な理由がある場合は仕方ないですけど、例えば色柄が少々奇抜だとしても、私が似合うと判断した場合は、「取り敢えず着てみて!」と言ってみますね。(大抵はびっくりされますが、実際に試着してくれる柔軟な人が私の周りには多いです。やっぱり、どこかに「独りだと勇気がないけど、そう言われるとちょっと着てみたい」と言う好奇心があるのかな。)

まずは試着が大事❗❗
洋服は一に試着、二に試着と言っても良いほど、試着が大事だと思います。ファッションセンスに自信がない人は特に大事です。

で、先ほど言った特殊能力とはなんだろう、と言うことですが、マネキンが着ている服や、平面に置かれた服を自分(やよく知っている他人)が着た場合のフォルムが想像出来るってこと。
ネットで服を見て自分に合う形だと分かる人は、ある意味、特殊能力を持つ相当なお洒落上級者です✨

ハイブランドで良いと思う服やコーディネートを参考にして、ファストファッションや古着で自分で好きな様に再現するのはかなり高度な技術が必要です!」と前回言いましたが、こう言う再現能力がある人も、形に対しての記憶力が優れていて、それを自分や他人が着た場合の「立体化する想像力」も優れていると思います。

友人に「お店の中で、これ!とイメージした服をすぐ見つけてくれる」と言われたことがありますが、これはやはり脳内に明確なイメージが出来ていて、ハンガーに掛かっている服を見た瞬間に「これは違う」「これは思っている様な形だな」と判るのです😃
なので、別の服を使って理想としたコーディネートに近づけられる再現能力は、どこを近づけているかと言うと「フォルム」なのです❗

ハイブランドのデザインを真似しているブランドは、ディテールより型紙を取ったりしてフォルムを真似しているのかなと思います。
ここ5年くらいのZARAやその他のブランドを見て思うのは、特にフィービーがデザインしていたセリーヌの形に近いなぁ、と言うこと。ブーツなんてまったく同じデザインもあるのでそれは論外にしても💧やっぱりフィービーがデザインした形をどこも真似しているんだなぁ、と思うことが結構あります。その他のブランドを見ても、やはりハイブランドの真似をする部分は形だと思います。まぁ、言葉を換えれば、それは「流行」と言う言い方も出来ます。

じゃあ、ある意味、形が同じなら安い方のお店で買えば良いのでは?となりますよねぇ😅
ここで、「素材」と言う価値判断基準が出てくると思います❗
(最近ニュースになったユニクロの+Jもこの話と少し関連していると思います。まぁ、あれは、今では活動していないジル・サンダーが直接デザインしていると言うことに付加価値を見出すファンもいると思いますが。あと、それなりに品質も良いみたいです。私は触ったことがないので判りませんが😓)

前述の友人に言われた言葉の続きに、私と「一緒に買い物をして初めて『素材の大事さ、善し悪し』と言う価値観を知った。今までは見た目ばかりに気を捕らわれていた。それに加えて、いつも選んでくれる生地の素材が良いんですよね✨」と言われて、ちょっと「ん??」となったことがあります😅

前回書いた様に、私って素材に対して必ず表示を見たり店員さんに確認するのですが、それは母の影響なのですよね。
やはり物の価値は素材と価格の釣り合いで決まるので。物によっては「毛 100%」と書いてあっても、風合いが良くないと「本当にウール100%??質の悪いウールだなぁ😞」と思うこともあります。今では天然繊維でもピンキリがあり、化学繊維=良くないと言う訳でもなくなってきましたが、肝心なのは素材の差によって最終的なフォルムに差が出てくること❗
買った時は良くても、1回着たら、1回洗ったら、風合いが変わってしまったり型崩れしてしまったり、毛玉が出来てしまったり、あとは同じウールでも張りがある生地感か薄くて滑らかな物かで当然フォルムが違うので、デザイナーがその生地を選んだ意図を考えるために素材が大事なのです😌

これ、ほぼ黒一色で洋服を作っている、私が好きなヨウジヤマモト系列の服を見ていると解ると思うのですが、同じ黒い生地の服でも色々素材(ウール100%でも生地の種類はいくつもある)があって、デザインに合わせて生地が選んであって面白いです😃
そして、やっぱりヨウジと言えばウールギャバだよなー😆と思って、「ウールギャバジン」と検索してみると、画像もヤフオクの結果も、最初の方にヨウジヤマモト関連の物ばかり出て来ました💦
やはりヨウジの服を完成させるためには厚手のウールギャバのあの生地感が重要なんだなぁ😄
(と言うことで、ヨウジさんがウールについて語っている記事)

山本耀司、ウールを語る ── ファッションにとってサステイナブルであるとはどういうことか?|ワードローブ(メンズファッションアイテム)|GQ JAPAN

(内容としては、こちらの方の古着屋さんのブログの文章の方が良かったです😅)

山本耀司のウールギャバジン(Yohji Yamamoto) – Dear Joze.

 

今、特にハイブランドは「サステナブル」が最大のトレンドで、再生系の新素材を使ったりしているのですが、この生地が買ってから数回着てどうなるか、数ヶ月後、数年後、数十年後にはどうなっているか、はっきり言って保証は出来ないと思います。
1着、数十万と言うとてつもなく高い金額を払いトレンドアイテムを買い、その年のその季節だけに着る場合もモード界ではアリだとは思いますが、数十年後もアイコンとして注目し続けられるファッションアイテムの方が個人的には好きです。
なので、それが形に拘った物ならば、流行として賑わった物だとしても、「美しい形の洋服」と言う大きなくくりに昇華して長く着続けられる服となるのではないかな、と思います。

(余談ですが、2018-19年AWのセリーヌのミカドパンツ(私も持っております😌)とルイ・ヴィトンのプリーツスカート(試着した)は、光沢がある凄く分厚くて堅い生地なのですが、ミカドパンツはウールシルク、プリーツスカートはシルクだったのですよねぇ。普段シルク100%である着物の生地をよく見ている身としては、あれは本当にびっくりしました🙌)

 

前回、セリーヌの話をした際に、昔、銀座のエルメスビルで服を買った話をちらっとしましたが、私、マルタン・マルジェラエルメスのデザイナーをしていた頃(約20年前)のデザインがとても好きなのです😌

マルタン・マルジェラと言うと今もその名のブランド(MM)はありますが、ご本人はとっくの昔に引退していて、現在のマルジェラのデザイナーはジョン・ガリアーノガリアーノディオールのデザイナーをしていた時と比べると随分雰囲気が変わりましたねー💦)。

さて、このマルジェラがデザインしたエルメスの洋服、何が好いって色合いや風合いに加えて、とにかく形が美しい✨
着る本人のみならず適度なリラックス感を見る相手にももたらし、且つ、格好が好いのです。
具体的にはパンツの太さや高級なカシミヤ生地の質感(光沢とか)から来る流れる様なフォルム。とにかくその時のショーのモデルを見ても分かる様に老若男女、誰が着ても美しい💨
実はうちの母がその時、2枚(しかも1枚はリバーシブル)を重ねて着るタイプのカシミヤのコートを購入し、20年経った今でもたまに着ているのですが、本当に素晴らしいデザインでいつ見ても惚れ惚れします😩

20年以上、エルメスプレタポルテが愛される所以は皆の記憶の中にマルジェラがデザインした洋服のフォルムがいつまでも残っているからだと勝手に思っています。実際、希少価値の高いマルジェラデザインのエルメスの古着は今でもとても人気が高いんですよ😌

 

さて、私、前回、パンツ(ズボン)を60本以上持っていると書きましたが、あれからまた2本買ったので、更に増えております💧
(1週間でか😓)

とにかく洋服が好きな私は、スカートよりもパンツに惹かれます。美しいパンツやカッコいいパンツの形を見るととても心が躍ります😌
パンツの他には何が好きなの?と問われれば、コートとワンピースと答えるかも知れません。美しいスカートの形も良いと思うのですが、やはり生地が多い、デザインや生地感がフォルムに影響を及ぼすパンツやコートが好きなのです。フィービーがデザインするセリーヌやマルジェラのエルメスもパンツとコートの形が本当に好きなのですよねぇ😩

一口にパンツの形と言っても、ウエストの大きさや幅、位置、タックの有無、渡り幅、裾幅、丈、そして生地で雰囲気が異なります。なので、もしこう言うパンツが欲しい❗と言うイメージがあるなら、是非妥協せずに探して欲しいです。そこに心血を注いでも良いくらい、自分が求める理想的なパンツの形を探すことには価値があると私は思います😄

さて、その形を理想的なイメージに完成させるため、大事なのが靴だと思います👠

昔、「たくさんの靴を持っている女は男も取っ替え引っ替え」みたいな言葉があったと思うのですが、私が思うに、それはその女性の人生における「スタイル」が一つではなかったからだと思います😃
偏った言い方ですが、男性はオンのスーツとオフのカジュアル様に革靴とスニーカーとブーツがあれば十分かも知れません(革靴やスニーカーのマニアは除く💧)が、多様な性格でファッションが好きな女性はスカート(それもロングからミニ、フレアからタイト)やパンツ、さらに色も違えば素材も違うので、どうしても服のフォルムを活かしたいお洒落な人は靴が多くなってしまうと思います😅(ルブタンやマノロのハイヒールだけ集めているとかの特殊なマニアは勿論、除く。)

 

さて、色々話してきましたが、実はいつもの長い前置きではありません😄
これら全てがコーディネートにおける大事なことなのです❗

コーディネートとは、色々な色や形の組み合わせです。

結局、その得意・不得意、上手い・下手の差はなんなのか?となると、たくさんの物の形をよく見ているか、否か、だと思います。この辺が鍛えられないと、プロに頼んで1つや2つパターンのコーディネートをして貰ったからと言って、自分で応用は出来ません。

やっぱり、みんな意外と形を見ていないな、と思います。最初に言った様に色は目に飛び込んでくるので、認識せざるを得ないでしょうが、形をちゃんと見て記憶したりイメージすることは余りしていないのではないでしょうか?

それらの形(大きさも含める)を見た後に、ちょっと構図テストみたいですが、○と▼は合うか(格好いい組み合わせか)、その場合、○と▼は同じ大きさか、○の方が大きい方が良いか、▼が大きい方が良いか、○と■は良いか、■は正方形か長方形かなど、黄金比や自分の好みや体型、その時の流行に合わせて考えていくのです。

もし、自分の理想があるのに現実に自分が行ってみると違ってしまう場合は感覚のズレがあると思います😔

例えば、自分が思う▼は中くらいの大きさなのに、理想はもっと大きい▼だったとか。(なんかこれ余り言い過ぎると幼児教育みたいな話になってしまうなぁ。。。)

最終的には昔から良いとされている絵画や物(天然と人工)を見て美しいと思う色の組み合わせを見たり(洋服の場合はそこに自分の顔色が加わることお忘れなく❗)、構図的にどれが美しいかの話になってきてしまうのですが💧

で、これじゃあ、朝起きて何を着るか迷ってる人には具体的なアドバイスにならない😫と思う方は、まずその日に身につけたい1つのアイテムを考えてください🎵
その判断は天気・気温・TPO(仕事・デート・式典とか)・新しい物を下ろしたい、などで考えて、出来れば前日の夜に考えるのがベストです😵

そうすれば、それを身につけた時の自分を想像して(または実際に着てみて)、例えばそのアイテムが上半身の▼の形(カッチリしたシャツやジャケットとか)と考えた場合、下半身は▲△(上半身とは逆の形でウエストをマークしたり)か▼▽(上半身と同じ様な逆三角形のカッチリしたもの)か▊(太い長方形)か▌(細い長方形)か🌑(丸みがあるもの、楕円)かなどの、どう言ったフォルムのコーディネートにしたいか、そして、そのコーディネートを活かすための足下は、ユニセックスにするなら重めのブーツにするかエレガントな女性らしく細めヒールのブーツ👢やパンプス👠か、スポーティーなスニーカー👟にするか、ヒールが太いブーツやパンプス、メンズっぽいローヒール👞、またはヒール(ぺたんこのバレエシューズとか)がないものにするかなどを考えてみてください。
そしてアクセサリーはこのコーディネートの空いた隙間を飾るようアクセントとして配置すると美しいのではないでしょうか?

ちなみに、これ、本気でやると、
こう言う形の物を合わせたいのに、ない❗❗
となって、欲しい物も増えます😅
ただ、そうすれば、「自分が穿いたときに(ここが重要❗)」▼(タックが入ったテーパードとか)に見えるパンツ、▊(太めの)パンツやスカート、、、などと結構、明確に欲しい物が分かり、試着もしやすくなる気がするのですが、如何でしょう??

ブランドの服の写真って見た瞬間に「それ」しか考えられないから、同じ服を合わせることしか出来ない人が多いと思いますが、それを「形」として捉えると、別のブランドや色になった時にも選択肢として取り入れることが出来、コーディネートの幅が広がると思うんですけど😄

あとは、その形がその素材故に出来ていることも忘れずに。
平面で見て同じ「大きめサイズのジャケット」だとしても、ハードな綿素材か薄めのウールかでは自分が着た瞬間、変わりますので是非、試着を❗

なんか、前回言った上司や職場の男の子のオーダースーツを見立てに行った話まで出来ませんでした💧💧💧💧
でも、序段・第一弾を話した上で実例として話した方がより良いと思うので、この話はまた次回に🎶

(これ、果たして楽しんで読んで貰えているのでしょうかね?ちょっと難しいですか?😅)

それでは~🎶