Netflixドラマ『ペーパー・ハウス』感想主にシーズン1・2(ネタバレ篇)

さあ、盛大なネタバレ篇です!


あーー、人質、本当に嫌な人が多かったー!
高校の先生に大使の娘、ベルリンに言い寄る女、警部の相棒の太っちょ刑事(超ウザくてキモくて邪魔でした!💦)
そして、何と言っても造幣局長!
もし私が強盗だったら、最初にヤツを縛って金庫に入れておく!😄
まぁ、それじゃあストーリーが進まないので、仕方ない。
死んでくれるのかなーと思ったらそうでもなく、でも、そうさせないのが、さすが!と最後に思いましたけど。

なぜなら死んじゃうのは強盗団の方で、死なないでーー😭わー死んじゃったーー😭と言うカタルシスを共有させるためには、局長とか人質が死なないことが重要だったんだじゃないかな、と。
犯人は誰も傷つけてないし、嫌なヤツは絶対死なないしで。

別に皆が元気で強盗成功したぜ!と言うのも痛快なドラマとしてはありでしょうが、国民ほぼ全員が反体制を応援する気質ならこう言う終わり方の方が良かったんでしょうね。
(と言うか、弱いからカタールを応援すると言うより、サッカーの場合、ブラジルがスペインの優勝争いの敵だからですよね💧)

次に言うこともスペインの国民性が大きく影響したのでは?
なんせこのドラマ、強盗の計画自体は完璧だったのに、あそこまで拗れたのはすべてスペイン人的な?ラテンの本能的欲求が原因ですよね。
ま、それも今まで観たことない異色のドラマとして結構、楽しめましたが💧
たった3日も我慢出来へんのかい!って何度もテレビに向かって突っ込みました💦

誰もが教授と警部がああなったのは計画のうちと思ったんじゃないでしょうか?と言うか、思いたかった💧
まさかガチガチの本気だったとは😱
警部だって、自分が捕まった時に、教授を裏切ると期待したのに「何が正義か分からなくなったわ」って適当な理由で警察を裏切っちゃうし。
まぁそれだけ、教授の人たらしの部分が活かされたんだろうな、と思いますけど。
なんたって、計画を影で支配するこの教授がとても格好いい。
クレバーでいて、人付き合いに慣れてないから、警部に出逢ってドキーン💓となってから自分でもその本能に右往左往して、何かアクシデントが起こる度にうるうる涙目😅

母性本能を擽るタイプですよね。まぁ、幼い頃ずっと入院してたらしいので、お父さんもお母さんも彼につきっきりだったんだろうなー。甘えたさんですよね。

ところで、教授はチェスのチャンピオン?だってことでチェスに例えるシーンが何回かありましたが、「チェスでは自分の駒を捨てて(囮や犠牲にして)勝利を得る方法がある」って言ってましたが、私もちょっとだけチェスをやりますけど、なんか考えれば考えるほど自分の駒を失うのが凄く嫌になって、順当な指し手は分かっていてもそのあとで駒が死ぬのが分かるのでどうしても駒を置けない時があって、時間がかかっても遠回りして勝ちを目指すんですが。。。チェスって将棋と違って味方が少ないし、しかもビジュアル的なので駒に感情移入しちゃうんですよね。でも教授ってそう言うことがないゲームに対して冷静と言うか、でも逆に人付き合いをしてこなかったからこそ、さっと自分の駒を犠牲に出来る部分がある人なんだ、と思いながらちょっと観てました。怖い部分があると言うか。
ま、何かある度に相変わらず目はうるうるしてましたけど🎵

ヘルシンキオスロの死後、やっと教授に会えたときに、教授の肩に大きな頭をゴツンてもたれかけたのとか、みんなワルのはずなのに、教授大好き❤で心許しちゃってるんだなーって感じでしたね。

逆にベルリンは兄なんだからって、小さい頃から自立心が求められたタイプだったのでは?
でもこの兄弟愛、結構好きです。二人ともタイプの違うイケメンだし、頭が良い!

あとドラマなのに、映画ばりに過激なシーンもあり脱ぎ率高くて妙に感心。

そんな中、モニカとデンバーの恋はとても良くて応援したくなりました。だってデンバーって凄く優しいんだもん。モニカも最初からデンバーとかをバカにしなかったのが良かった。だからシーズン3以降の関係にもつながるのね。

あとベルリンも実は行動に矛盾がなくて惹かれる人物でした。
死んじゃって本当に悲しかったけど、シーズン3、4でいっぱい観られたので良しとします。まぁ出すぎって話もありますが、人気キャラだったんでしょうね。

シーズン1のラストと2の大事なところで教授と二人で抱き合って歌ったイタリアのレジスタンス賛歌『さらば恋人よ(Bella ciao)』が印象的で凄く良かったです!一番グッと来たシーンです。

 

女性二人も凄く魅力的でした!毛色の違う美人が二人いると本当に画面が華やぐ!

でも、トーキョーがキレすぎなのはかなりイライラしました。一度、離脱してくれたので、強盗団にも私にも精神的な安らぎが。。。

(考えてみたら、私がイラッとした人、局長・太っちょ刑事・トーキョーはちゃんと一時期、離脱してましたね。)

でも、それで終わらないのが素晴らしい。ちゃんとトーキョーが戻ってくるところでモスクワが撃たれてしまうのは、なんか必然性を感じて話の持って行き方が上手いと思いました。
モスクワが意識混濁の中、トーキョーを奥さんだと思って話す所、あれでモスクワもトーキョーも許された気がして。

デンバーとモスクワ親子のわだかまりをなくなし、モニカも、私がデンバーを守らなきゃ!って着いていくことをより決心しただろうし。

まぁ、そんなこんなで、最後、新しい服でバッチリ決めて倉庫から出てくるところがみんな格好良くて、さらに、トーキョーのコスプレ姿を見て、今までのイライラが帳消しに😅
さすが主役!最高だぜ!と。

ちなみに私はナイロビが登場人物で一番好きでした。外見も声もキャラ設定もすべて良し!
なのでナイロビがあんなことになってしまい私のテンションはすっかりダウン⤵⤵😢
教授も好きですが、なんだかんだ理屈つけても強盗の正当性は微妙だし、そもそも私は義賊ぶる人が余り好きじゃなく、所詮、犯罪者は犯罪者なので、自分たちは悪!って立ち位置でいてほしかったな、とも。
まぁ、ロマンチストでセンチメンタルな彼、って感じですかね。しかも、私は全然魅力を感じなかった警部に溺れちゃうし。警部ってどこが良かったんでしょうかね???シリーズ最大の謎です😅

シーズン3・4はベルリンと教授の兄弟関係が結構描かれてるし、なかなか面白いとは思うけど、4で話が完結しないし、色々と長引かせた故の疑問や矛盾も感じました。
まぁ、シーズン5出たら観ちゃいますけども😄

と言うことで、ネタバレ篇お読みくださりありがとうございました。